スウィーニー・トッド観て来ました。
入り口を通過したところ警備員さんに呼び止められました。
うぉ、何も悪いことはしてないよ~。ホリプロチケットで正規購入しましたよ~。
と内心大慌てです。
トランシーバーでの会話から推察すると、私のチケットの列でダブルブッキングが発生している模様。
結構前の席だから違う場所で見るのは嫌だなー、と思っていたら「このチケットで大丈夫です」とのこと。
なんだったんだ!?
ま、入場できて良かったけど。
ちなみに私の両隣は空席でした。いやはや。
18世紀末のロンドン。無実の罪で流刑にされ、妻を奪われた理髪師の男性。
脱獄し、水夫のアンソニーに助けられる。
理髪師はスウィーニー・トッドと名乗り、彼の復讐が幕を開ける。
以下の文章ではネタバレありますので、ご注意ください。
髭剃る振りをして、咽を掻き切っての殺害。
遺体はロンドン一まずいパイ屋の女主人の、ミートパイとなる。
自分の妻は行方不明、実の娘は諸悪の根源であるターピン判事の養女となっていた。
スウィーニーは判事に復讐を誓い、彼が理髪店に訪れてくることを祈る日々。
ストーリーは非常に暗いのですが、笑いの連続でした。
パイ屋のラヴェット夫人を演じている大竹しのぶさん、暗い話を明るく盛り上げてます。
観客の視線を、完全に自分に惹き付けてるのが凄い。
トッド役の市村正親さんとのからみが楽しいです。
いや、殺人を擁護しちゃまずいでしょ(笑)
トッドのことが大好きで一生懸命なのが、見ていて微笑ましいです。
あ、血液を捨てるシーンは生々しい赤色でした。何でできてるんだろ。
二階から地下室へとダストシュートのように落ちていくのですが、実際見ているとなかなか荒っぽい仕掛けです。最初のうちは笑いが起きてたぐらい。
タイミングの悪い水夫、アンソニーを演じていた城田優さんは手足が長くて背が高いので、まるで外人さんのようです。なんか一生懸命走り回っていたのが印象的。素直で可愛いです。彼に気を取られていたら、背後でトッドが何かやらかしていたりして。
アンソニーと恋に落ちるのは、トッドの娘ジョアンナ。ソニンさんが演じてます。キーが高いのと、歌が難しいので大変だったろうなと思います。名前も知らないのに、アンソニーと駆け落ちの約束をする辺り笑ってしまいます。
それが判事にばれて、精神病院に入れられてしまうのですが、アンソニーが助けに来たとき、彼は銃で医者のことを撃てなかったのに、ジョアンナは簡単に撃ち殺してました…。父親譲り…。
アンソニーとジョアンナの背の高さが違うので、ハグすると"ひしっ"て感じで可愛いんですよ。
武田真治さんの演じたトバイアスは、じつはかなり重要な役どころでした。
歯を無理やり抜かれて可哀想に。あの血のりも生々しかった。
ラヴェット夫人のことが好きなのに、彼女はトッドに夢中。彼女のまずいパイを美味しく食べてしまうんだから。愛がなくてはできないことです。
歌で一生懸命に想いを伝えるシーンは切ないです。
敵役のターピン判事は、養女にしたジョアンナへの想いを断ち切れない。
自分の体に鞭を打つシーンがあったのですが、映画「ダ・ヴィンチ・コード」のシラスを思い出しましたよ。
ジョアンナの母親にしたことを後悔一つしていない模様。
金を持つ者は権力をも手にする。その人柄なんか関係ないでのす。
「タイタス・アンドロニカス」では、息子たちの人肉パイを母親に食べさせて復讐を果たしてました。
今作ではトッドの復讐の相手を人肉パイにし、ロンドンの一般市民に食べさせる。
自分が無実の罪をきせられたときに、無視した市民たちへの復讐でもあるのでしょう。
判事を殺そうとするばかりに、大事なことを見落としてしまったトッド。
人を呪わば穴二つ。
お金と時間があれば、もう一度観たい作品です。
PR