ロミオ役のTom Palmerさんは、愛に溺れる青年を好演されていました。修道士から、ついこの間まではあんなにロザライン一筋だったのに!!と呆れられるシーンが好きです。ちょっと気弱そうなところが、母性本能をくすぐるのかも。
ジュリエット役のCorinne Sawersさん、小柄で愛らしいジュリエットです。ただ一人残った娘で、可愛がられているんだろうなと。ロミオを愚弄する乳母に、冷たい一言を浴びせるそのギャップがまた凄い。
パリス役のFrankie Parhamさん、名前からして色男なイメージが。体躯が細く、スーツがだぼついていたのがもったいない!!家柄も知性も要望も兼ね備えた、自信家の青年って感じでした。一見優しそうだけど、その裏には傲慢さが隠れているような。SWのアナキンっぽいな~なんて思いました。綺麗な顔してるし。
マーキューシオと薬屋役のCharles Restonさん、前者ではロミオの友人役で盛り上げ役タイプなのが好きです。ロミオとジュリエットが出会うパーティでは、ステッキ片手に派手に騒いでました。がんばってるな~と。ロミオをからかうところも可愛いです。
ティボルトと修道士ロレンス役のMatt Laceyさん、正反対の役柄を演じられていました。ティボルトは憎しモンタギュー!!と怨念の塊のような人物。がたいもいいので、攻撃的な口調が更に威圧的です。嵐の前触れを感じさせる怖さがあります。
修道士は、ロミオとジュリエットの相談役。この人に相談すれば大丈夫、と安心感を与えてくれる人柄です。
完璧な計画のはずが、思わぬほころびを見せ始め、最後は悲劇へと。なんでそんな毒物を持ってるんですか、と突っ込みたくなります。何気にキャピュレット家、モンタギュー家、両家への好感度をアップさせてる辺りが、実はしたたかな人物なのかもと思わせます。
死に行くロミオを目前にしたジュリエットのシーンで、一部客席に笑いが起こってました。
あんまり悲劇すぎて、逆にコミカルに見えてしまうのかなあ。
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