以下の文章ではCSI:6に関するネタバレを含みます。
ご注意ください。
CSI:6 #11 誰も知らない存在
殺人を犯したので遺体を見つけて欲しい、という匿名の電話がかかってきた。
山の中の一軒家で、玄関は開けっ放しになっている。被害者はエイデン・ブラッドフォード、胸を撃たれた痕があり、床は動物の毛らしきものが大量に落ちている。携帯のバイブ音が響き、誰のだよ早く出ろよという雰囲気。それは遺体のポケットに入っている携帯のもので、ミシェルという女性から午後3時から八回も着信があった。
死後十二時間経っているとして、午後三時には電話に出られなかったということになる。
キャサリンとニックが遅れて到着。キャサリン本日はストレートヘアーです。サラに比べて、しょっちゅう髪型を変えていますね。
エイデンの部屋には昆虫の写真や記事がたくさん壁に貼り付けてある。グリッソムと話が合いそう。
ロビンス先生によると、全身多毛症という病気でエイデンはまだ軽い症状だと。遺伝的なもので、メキシコの一家族で三十二人が発症したことがあり、そのうち二人がサーカスに売られたと。
グリッソムはしかめっ面。
日本でもテレビでビックリ人間スペシャルといった感じで、多毛症の少年二人が出演しているのを見たことがあります。あれも見世物扱いですよね。
エイデンを撃った弾は銀製だった。銃火器担当のボビーが、庭に埋められていた銃の旋条痕とは一致しないと。銀弾といえば、狼男を殺すのに必須アイテム。グリッソムはワーウルフの語源について調べたりと、興味を書き立てられています。
興味といえば、デビッドが検死の準備をしようとしていたら、ホッジス、アーチーともう一人が飛び込んで来ました。アーチーなんか記念写真撮ってるし。狼男が見たいという好奇心からですが、デビッドは死者への冒涜だと立腹し、三人を追い出します。
「僕のラボで面白い物が見つかっても見せてやらないから」
ホッジスの捨て台詞が笑えます。
通報があった電話ボックスをサラに調べて欲しいとソフィアから連絡が入る。
サラは留守電に気付かず、数時間放ったらかしにしていたようで、ソフィアは待ちくたびれています。
電話機の指紋が取れるか先に調べていました。元CSIですから、お手の物。サラには床に落ちている大量の毛髪を調べて欲しいと依頼。ソフィアとサラの間に微妙な空気が流れているように感じるのですが(汗)
毛髪はエイデンのものと一致しない。しかし彼の肉親のもの。調べると、双子の妹アリソンがいた。しかし、出生届けがある以外保険や免許書などの公的届け出は一切ない。
キャサリンが再度自宅を調べることに。すると、壁に秘密の隠しドアがあることに気付く。壁の向こうから、女性の声がする。アリソンだ。しかし、彼女は病気のために人前に出たくないという。キャサリンは自分は科学者だから、病気のことは理解していると説得する。
少しずつドアが開き、姿が見える。
予想していても、姿を見て思わず息を飲み込んでしまう。
アリソンはエイデンと異なり、顔まで毛髪に覆われていた。
キャサリンの真摯な態度を信用し、エイデンは部屋から出てくる。あの日はお客さんが来たので、部屋に隠れていたため兄が撃たれたのは分かっても、直ぐに通報できなかった。
自宅から電話すれば自分の存在が分かるので、公衆電話からかけるしかないが、一目の多い昼間には外出できない。だから夜中に通報したのだと。この世に自分が存在すると分かれば、世間の迷惑になる。
アリソンの下を訪れたのが男性だったら、恥ずかしがって一層閉じこもったかと。
でもキャサリンも美人さんだから、出て行くのが恥ずかしいですよ。
ホッジスがハウリングシリーズのDVDシリーズを全て持っているんだけど、とグレッグに自慢してました。
うわ懐かしい。
エイデンの恋人ミシェルは実家に戻っていた。エイデンは肉体にハンディがある分、精神面で完璧になろうとしていた。あんなに素晴らしい人はいないと褒めまくります。婚約していたのに、両親に反対されたとも。
アリソンは母親が死んだと言っていたが、実は生きていた。夫は生まれたばかりの子供を見て姿を消し、シングルマザーとなったために子供を保育所に預ければ、周囲からいじめられる。
特にアリソンへのいじめは酷かった。だから彼女は部屋に引きこもり、人形だけを友としていたのか(泣)
18歳になるまで母親に依存していたアリソン。ある日このままでいいのかとふと思った母親は、自分を死んだことにして欲しいとエイデンに頼み失踪した。
母親も辛い選択をした。七年も会っていない子に、どう顔向けできるというのか。
アリソンのベッドの下に血痕が隠されていた。
兄弟二人しか知らない秘密の部屋。彼女の部屋はカーペットなのに、毛髪が落ちていないのが気になりました。他の部屋はフローリングでも毛髪が大量に落ちていたのに。カーペットならなおさら掃除し難いはず。
ドアを開けるまでに時間があるのは、掃除をしているから?!確かにカーペットの繊維が手がかりとしてなければ、話が通じないのだけれど。
キャサリンもソフィアもエイデンが法廷に立たないでいいように、証拠から犯人を挙げようと必死になります。
グリッソムもだめもとで協力してくれるし。
「あいつらは俺たちとは違う人間だ。モンスターなんだ」
人間の皮を被ったモンスターがここにいますよ。
ホレイショだったら「お前のような蛆虫を刑務所に送ること。それが俺の一番のスリルだ」
とかかましてくれるんだけどなあ。
アリソンが母親が本当は死んでいないことを打明けるシーンは泣けます。
これからどうやって生きて行くの、と心配するキャサリン。いまならネットでなんでも買えるから、といっても限度があります。
玄関までやって来て、帰ろうか否か逡巡する母親。
意を決して、ベルを鳴らす。
やはりCSIでもラスベガスは違います。内容の濃さというか、日常では避けてしまうような話題を上手くドラマとして昇華させているなと思います。
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