埼玉県立近代美術館で5月18日日曜日まで開催中の『いとも美しき西洋版画の世界』展に行ってきました。
アルブレヒト・デューラーにウィリアム・ブレイク、ビアズリーの名前が並んでいたら、行かないでいられますか。
でも一番のお気に入りは、チラシやポスターで使用されているヘンドリック・ホルツィウスの『羊飼いの礼拝』だったりします。ポストカードも購入しました。
作者が死去してしまったために、未完成のままのこの作品ですが余白の美と言いましょうか、それだけでもう十分なのです。
蝋燭に照らし出された羊飼いたちの満面の笑み。見ているこちらも幸せになります。
ジャック・カロの『聖アントニウスの誘惑』もなんだか画面のあちこちで悪魔が大活躍していて、穴の開くほど見つめても飽き足りないほどです。こちらもポストカードを購入しましたが、やはり縮小されているためにあの迫力は味わえません。
ピーテル・ブリューゲル(父)が原画を担当している『七つの大罪』シリーズも凄かったです。『傲慢』しかポストカードになってなかったのが残念。
画面の隅から隅まで異形のものたちであふれ返っています。どの作品にも共通して見られたのが、あの穴からなんか出ていたり、なんか突っ込まれているクリーチャーの姿。穴フェチなのかな(すいません)それをまたじっくり見ている自分もまた変な人だってのに。フロイトに分析してもらいたいです。
PR