「こんなことをした奴の顔が見てみたい」
ってことは、絶対に逮捕するってことですよね!さすがボス。
スコッティは犯人が生きていないかもと弱気になっています。そんなんじゃ駄目ですよ!
ボスは麻薬課のミラー捜査官を本格的に、殺人課に引き抜くつもりです。定期的な人事異動でなく、現場の裁量で異動できるんですね。ミラーも殺人課への異動を承諾しましたよ。またスコッティが手を出したりはしないでしょうけど…。
四十年前に、少女が失踪したという届け出はありませんでした。
当事は白骨からの顔の復元もできませんでしたが、今日では可能です。これで何か手がかりが出るといいのですが。事件当時にセント・ボニフェス病院で、右手を骨折した少女を治療した医師が、現在も現役だと分かりました。ああ、あの多発性骨折の少女ですね。医師はしっかりと記憶しています。当事医師になったばかりで、何もできないことがあると思い知らされたそうです。母親は子供を落としたと言い張りますが、医師は虐待を疑います。らせん状の骨折は、手を無理やり力強く捻ったときに起こるのです。
現在と違い、虐待防止のネットワークはありませんでした。児童虐待という言葉さえなかったそうです。
母親の名前は偽名で、請求書が戻ってきてしまったとも。ただで見てもらって逃げてしまった。一度治療しただけでもどって来なかったのです。
母親がドライブインの制服を着ていたため、手がかりが出来ました。当事ドライブインは一ヶ所しかなかったのです。ドライブインはなくなり、ダイナーとなっていました。オーナーは当事の店員で、お金を貯めて店を買い取ったのだそうです。母親はシンディという名で、幸せな家族がいるのにいつも不満を抱いていて、嫌な奴だったと話をします。夫のロジャーは、必死にシンディにしがみついていたと。
頭蓋骨から顔の復元ができ、モーラと名乗る女性が殺人課を訪れます。彼女の子供のころの写真は、復元図に瓜二つです。四歳のときに養子になり、恵まれた人生を送っています。ビビアンという少女は心の友達だと母親に言われていたそうです。母親に教会に置き去りにされ、その後養子に。いい家庭に引取られ、何不自由なくいるけれど、本当の母親のことやビビアンのことは知らずにいました。今こそ本当の事実を知りたいと。
母親からもらったペンダントは、聖ミカエルのものでした。それは警察の守護聖人。BN3546という文字が裏に刻印され、そこからアート・バルドゥッチという元警官の男性へと繋がりました。
ビビアンとモーラは双子でした。近所から騒音の苦情があり、新人のアートは同僚と見回りに出ました。
母親には顔に殴られた痕があるのですが、何もなかったと隠しています。
父親のロジャーは警官で英雄的な存在でした。これでは手が出せません。早く帰ろうと言う同僚を尻目に、アートはお守りとしてペンダントをモーラにプレゼントしました。悪い人から守ってくれるのだと。
子供たちを虐待していたのは、警官の父親。暴力から逃れるために姿を消しても、後を追うのなんて簡単です。なんだかもう最悪なんですけど…。
当事、自宅を開放して女性用の避難シェルターとして提供していた、ナンシーという女性がいました。
彼女に話を聞くと、他に行く場所があるような話をしていたと。それも、何処から嗅ぎ付けたのかロジャーがシェルターにやって来て駄目になってしまいました。シンディと親しかったティファニーという女性に話を聞きます。
ティファニーはシェルターに支援をしている裕福な女性。しっかり者という感じで、ウィルを気に入ったようです。
ウィルはなんだかてれていますねえ。皆でジャージーの海岸に行ったときの8mmがあると言い、そのテープをウィルにくれるそうです。シンディの恋人だったと思われる男性が、ウィルと眼差しが似ていたからだそうです。
人柄がいいと得ですねえ。
8mmを見ていて、シンディの恋人だった男性が分かりました。
アートだったのです。彼はそのことを黙っていました。ロジャーの家庭内暴力に気付いたものの、表立って逮捕することはできません。それで同僚と三人で、人気のない駐車場にいたロジャーを袋叩きにしたのでした。
当事、家庭内暴力を振るう男性には、そうしていたとか。
アートはシンディと子供たちを救おうと、計画を立てます。しかし、飼い猫を取りに戻ったときロジャーが現れ、その後シンディたちの行方は分からなくなってしまいました。ああ猫のために(泣)
しかもタイミング悪く、シンディ・バルドゥッチなんて言っちゃあ駄目でしょう。子供は正直とはいえ。アートと逃げるのだと分かってしまったのが、ロジャーの怒りを頂点に達しさせたのです。
その後ロジャーはパトロール中に殉職していました。が、それをやった犯人は…。
ウィルもヴェラも、何も聞いていなかったと聴取の記録には載せませんでした。粋ですねえ。
シンディ・バルドゥッチで探してみると、その女性は存在しました。
本名のシンディ・マルバニーとは名乗りたくないですよね。
最初はシンディであると認めませんでしたが、モーラが理由を知りたがっていると聞き、真実を話し始めます。
逃げたことを怒ったロジャーは、嫌がるビビアンを橋の上から落としたのでした。
モーラは助かったけれど、いつ危険が迫るか分かりません。それで教会に置き去りにしたと。
「大事なものは全部奪う」
そのロジャーの一言がシンディを呪縛していたのです。
「ロジャーは死んだ」
その一言で呪縛は解けました。
ジャージーの海岸。
シンディが振り返ると、モーラがいます。
二人が再会するのは分かったけど、ここでアートが登場したらベタ甘いなあと思っていたら。
見事にアートも来てくれました。
いつもだと殺人を隠してきた犯人が逮捕され、周囲の人も新たなる悲しみに包まれるのですが、今回は犯人が死んでいるため、八方丸く収まりました。
現題が“A Perfect Day”となっていますし、こういう話もいいなあと。
警察官たちが集る酒場に、殉職した警察官たちの写真が飾ってあります。
スティルマンがロジャーの写真を外させたのには、心からの拍手を送ります。
さすが、手抜きはないのですね!!
PR