見ていて辛かったです。こんな結果になってしまうなんて。事件から生き延びることが出来ても、常に後悔が付きまとう。
ボスはジョセフの件で、かなりリリーに対して立腹中の様子。スコッティとニックの名前しか呼ばないなんて。偶然かもしれないけれど、やはり名前を呼んでもらえないのは傷つきますよ。
事件当時、モール内の監視カメラは作動していませんでした。出入り口しか録画されていなかったのです。二人の高校生はオンラインゲーム好きで、ハンドルネームは黙示録と破壊者でした。もう一人、殺戮者という名の人物がともにゲーム上で行動していました。ここでも三人目の存在が。
両親もモンスター扱いされて。セミオートのテックナインがある家ってどうなのよ、といった突っ込みをされていたけれど、銃規制はされていないのも事実で。自分たちもあの日子どもを失った、という一言は悲しい。なぜ止められなかったとずっと悩んできたように見えます。だって、居間に家族三人で仲良く写っている写真がそのまま飾ってあるから。
デイトンという名前の青年が、ハンドルネーム“殺戮者”でした。
他の二人とはオンライン上では仲が良かったけれど、実生活では距離を置いていたそうです。そのうちに暴走し始めた二人の妄想について行けず、オンラインでも距離を取り始めたと。あの事件があってからは、閉所恐怖症に。
デイビーという名前の青年は、あの事件で人間不信となり学校も退学し、厩舎で働いています。当時はモールの電器屋でバイトをしていました。心を寄せている少女ティナがビデオカメラを万引きしても、そのままとがめる事もしない。この万引きしたビデオカメラが撮影に使用されたのでした。
警備員の男性は腹部を撃たれ、一命を取り留めたものの現在は車椅子で生活をしています。奥さんと子どもがいて幸いだけれど、おそらく計り知れない苦労があったのではないかと。
それぞれの登場人物に弱いところがあって、偶然が重なり悪い形で噴出してしまったように思えました。デイトンは止められなかった。デイビーは好きなあまりに、ティナを侮辱してしまった。ティナはデイビーの気持ちに気づかずに、ザックが自分のことを本当に好きなんだと強がってしまった。警備員は口を滑らしてしまった。キャメロンとニールは、ティナの煽りに背中を押されてしまった。まるでドミノのように。
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