この問題はとても重いので、主題に扱われた作品を見るとやるせなくてたまりません。
ジェイが見ていた幻が、彼が殺された原因なのではという推理仕立てになっていて、引き込まれました。
「そのカモメはいつからそこにいるんだ」
息子のトミーも反抗期の真っ只中だったから、あんな態度を取ってしまったのでしょうね。なんだか分かります。2007年の子育て真っ最中の彼なら、そんなことは絶対にせずに話を合わせられたのだろうけど。
奥さんのキャロラインも、ずっと秘密を抱えてきて辛かったんだろうなあ。
憎い相手なら、あのまま苦しみ続けさせればいいのだもの。
“ルイーズ”のエピソードがなければ、誤解があったままだったのかもしれません。
ジェイは全てを引き受けてもらえて、幸せな最期を迎えられたのでしょう。
リリーもジェイと自分の母親の姿が重なってしまい、感情的な取調べになっていました。見捨ててしまいたいのに、そんな簡単に片付く問題じゃない。愛があれが憎悪もあるのだと。隣室から見守るボスとスコッティも、リリーが母親のことを言っていると気づき顔を見合わせていました。リリーも母親のお酒を止められずにいるから、母親の死期を早めているようなもの。でもどうしようも出来ない。このジレンマから解放される時
は、リリーが新たな悲しみを抱える時。
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