事件当夜の出来事が思い出せないのではなく、思い出したくないように見えました。
犯人が逮捕されたとしても、助かったのは自分独りだという現実は変わらないのです。最後の最後に、やるせなさすぎな話でした。
看護助士のエドですが、思い出そうと苦しむキムを見て「僕はここにいるよ」と言った瞬間に、この人気持ち悪いなと思ってしまいました。その印象は当たっていたわけですが・・・
母親のエミリーも娘の写真を使って相手を騙すなんてなあ。寂しさのあまり悪気はなかったのだろうけど、父親が娘を問い詰めたところで、こっそり謝っておけば良かったのにと思わずにいられません。
父親のアダムも仕事がなくて、焦るばかりに家族に八つ当たりしてしまったのも問題ありですね。
家族がバラバラになってしまいそうな時に、キムの一言のおかげで再び絆が結ばれたのだけれど、一瞬にして永遠に失われてしまいました。肉体の傷は治っても、心の傷は癒えることがないのでしょう(泣)
リリーの母親も、あっという間に逝ってしまったなと。仕事を休んで付き添ってあげれば良かったと、いくら後悔してももう戻れない。悲しみを癒す方法も、仕事に没頭することだなんてリリー無理しすぎじゃないかと心配です。スコッティも、自宅訪問までしてリリーの心配してましたから。あの時の台詞が、ラストシーンに繋がってくるなんてなあ。「早く撃って」という台詞には、生きたい気持ちと逝きたい気持ちと両方の意味があったのかななんて。考えすぎですね。
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