本多劇場にて劇団たいしゅう小説家の「SOHJIそうぢ!」を観て来ました。
池田屋事件後の新選組が、八木邸を舞台に繰り広げるお話です。
石井正則さんの沖田総司、格好よかったです。よく響く声が良いのです。気にしている事に他人が触れると、途端にしゃき~んと刀に手を掛けるのが面白かったです。好きな人のためには、全てをかける男意気がいいなあと。自分たちが時代に取り残されていくと分かっていながらも、今までの生き方から外れることはできない。
暗闇の中でうずくまる姿に涙です。舞台に浮かび上がる“誠”の文字がとても印象的でした。
柳浩太郎さんの近藤勇、舌ったらずなところが、この人大丈夫かなーと思わせます。でもこの方なくして、新選ぶ組はありえないなと。視力が悪いので、場内に爆笑が起きたときすぐに反応できませんでした。残念。
水谷百輔さんの土方歳三、近藤勇とのやりとりが最高です。突っ込みとぼけが決まってます。殺陣も素敵でした。
大林素子さんのおみつさん、体を張って笑いを取りに行ってるのがツボにはまりました。青い化け物って(笑)総司の気持ちに気づいてあげて!!と心の中で叫びましたよ…
高杉瑞穂さんの役が、この舞台の要です。なるほど~、それで“そうぢ”なのかと。顔はいいけど、女に弱いってね。おみつさんを幸せにしてあげて下さい…
小野剛民さんの八木さ~ん、タイミングのよさが面白かったです。そういえば京都で壬生の周辺って行ったことがなかったなと。八木邸見学できるのですねえ。ガイド、抹茶、屯所餅付きで千円ですか。あの八木さんなら商売上手な様が目に浮かんでしまいます。
瓦版屋の山崎直樹さん、実はこの人が一番総司の気持ちを分かっててくれたのかも。そして、苦しめたのもこの人。あんな結果になるとはね。時代の渦中にいて、それを目撃し、胸の中に収めて。エピローグは胸にぐっと来るものがありました。
笑えてそしてほろりとする、いいお芝居でした。
PR