タイトルから全く内容が予想できなかったのですが、悲喜劇こもごも盛り沢山なお芝居でした。
大貫役の吉田鋼太郎さんが渋くて格好よかったです!嫌味で孤独な老人だけど。言葉の壁を築き上げて、決して他人を寄せ付けない。舞台中の台詞にもありましたが、劇中劇はシェイクスピアのようでした!
そんな大貫が心を許したのがパコという名の少女。パコ役の志村玲那さんは、13歳だったんですね!1日しか記憶が持たないけれど、そんな悲壮感を感じさせない凛とした雰囲気が好きです。これは大貫が放っておかないだろうな~と。人に構われるのは嫌いだけど、全く構われないのも嫌いそうだから。
他の入院患者さんたちとのやりとりには、劇場内も笑いの渦に巻き込まれてました。微妙なズレがいいのです。
退院したら日常に戻ってしまう。明るく見える患者さんたちも、人には言えない問題を各々抱えています。次第に明らかになる真実。病院という非日常の空間だからこその一夜の夢。
パコちゃんは覚えていてくれるのかな。
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