仁義無き戦い、血で血を洗う薔薇戦争です。
舞台も赤と白の二色で構成され、白薔薇が血によって赤く染まる最後が印象的でした。
剣戟が剣そのものでなくバットで行われることにより、より一層痛々しさが感じられます。息絶えるまでに時間がかかるんですよ・・・
吉田鋼太郎さん演じるリチャード三世がそりゃもう嫌な奴でして。それでも、皆ころっと騙されてしまうのだから。女子どもにも容赦なし!!って感じです。復讐を考えればそれが正しいのだけれど、やはり人間としてどうなのかなと。ロンドン塔の内部には幽閉された人々の落書きが大量にあったけれど、あれこそ断末魔なんだろうなあ。
かなり前に何の気なしに読んだときには、睡魔に襲われて仕方なかったこの作品。しかし、やはり舞台で観ると面白さが違いますね。イアン・マッケランのリチャード三世観てみたいな。
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