ヘリコプターに乗ったサイードは、船にはペニーがいないのになぜいくのかとデズモンドに尋ねます。
「答えを見つけるために」
その時、発達した積乱雲にヘリコプターが突っ込んでしまいました。
船に着いてもいい時間なのに、サイードたちと連絡が取れずに焦るジャック。
ファラデーとシャーロットが落ち着き払っているのも気に障ります。
ジャックはファラデーに攻め寄りますが、シャーロットは説明しても混乱するだけだと面相臭そうです。
ジュリエットは話をしてみなければ分からないわよ~と上から目線。ジャックとジュリエットはお医者さんでしたものね。頭はいいですよね・・・
「飛んでいる時間は実際の彼らの時間と違う。コースを外れると、副作用が出る」
コースを守ればいいのだけれど、と少し心配そうなファラデー。
副作用はデズモンドだけに起こりました。中身が96年当時の彼になっているのです。だから、サイードが誰だかも、ここが何処なのかも分かりません。で、大パニック。サイードは何ともないのですけど。
フランク、そして船員たちは何か知っている様子。
船医のレイは、デズモンドに高レベルの放射線か電磁波を浴びなかったかと質問しました。
そういえば地下施設が吹っ飛んだときに、何かしらを浴びていましたっけ。
でも今のデズにはそんな記憶があるはずもなく。
なぜだか理由は分からないのですが、島と船を往復していると記憶が混乱してくる者が出てくるそうです。
携帯は島とこの船の間でしか連絡が取れません。
デズモンドのために、ファラデーが救いの手を差し伸べます。
もしもまた96年に飛んだら、電車でオックスフォードへ向かいクィーンズ・カレッジの物理学科にいる自分を訪ねてほしいと。そして装置のセットは2.342、ヘルツは11だと伝えるように指示します。もしも、ファラデーが信じなかったら「エロイーズを知っている」と告げるようにと。
通信士のジョージ・ミンコフスキーは、ベンの間諜ではありませんでした。
彼にも記憶の混乱が起こり始め、そのために通信に出なかったのです。ミンコフスキーは通信機のコンソールにあるライトが着信していたが、絶対に出ないように命じられていたそうです。その通信はペニーからだったのに!!
ふと気づくと96年にいるデズモンド。エロイーズとは、ファラデーの飼っているモルモットの名前でした。
デズモンドが数字を告げると、ファラデーはモルモットのタイムトラベルに成功しました。
しかし、ふとモルモットを見ると死んでいます。
「脳がショートしたんだ」
デスモンドにも時間がありません。過去と未来の定数となるものがあれば、元に戻れる。やはり定数はペニーでした。彼女のことだけはいつも忘れずにいますから。
2004年では、ミンコフスキーの様態が悪化しています。鼻血が止まらず、意識が朦朧とし始めました。
デズモントたちは医務室に閉じ込められていたはずが、いつの間にかドアの向こうに人気がありません。
ベンの仲間がしてくれたのでしょうか。ミンコフスキーを連れて、通信室へと向かいます。しかし、二日前に何者かによって機材は破壊されていました。修理を始める前に、ミンコフスキーは最期を迎えてしまいました。ここでサイードが活躍するわけです。
デズモンドと別れる決意をしたペニー。その連絡先は全く分かりません。未来の連絡先が分からなければ、過去と未来を繋ぐ定数にならない。
意を決して、デズモンドはリチャード・ウィドモアに会いに行きます。
行った先はオークション会場でした。
1845年3月22日英国ポーツマスから出港し、シャム王国へ向かったまま消息不明となったブラックロック号。
その一等航海士の日誌がオークションにかけらえます。ロットナンバーは2342。
競り落としたのはウィドモアでした。
ブラックロック号って、あの島にあった船でしょ。シーズン1でダイナマイトを取りに行った船。
ファラデーの装置の数字は2342、ロットナンバーも2342、地下の施設で入力しつづけた数字の一部も2342。
で、この数字ってどんな意味があるんですか(汗)
ペニーの住所を教えてもらえたものの、デズモンドは拒否されてしまいます。それはそうだろうなあ。愛想つかして、電話番号変え、引越しもして再スタートしようとしたのに。そこへ昔の男が登場では、ペニーも辛かろうに。電話をするのは八年後だから!!ペニーはデズモンドの必死の訴えに負けてしまいました。“79460893”電話番号を教えてしまったら、もう別れられませんよ~。結局お互いに未練があったわけですよ。
「思っていてくれるなら、番号を変えずにいてくれ!!」
2004年の12月24日、デズモンドはペニーに電話をかけることが出来ました。
ペニー顔真っ赤にして、本当に嬉しそうでよかったな~。デスモンドの精神も2004年のそれに戻りましたよ。
サイードはどんな思いで一連の流れを見ていたのでしょう。彼は愛する人を失ってばかりだから。
ファラデーの日記のおかげで、デズモンドは一命を取り留めました。
胸騒ぎがしたのか、ファラデーは日記のページをめくります。
そこには“もしも状況が悪化したら、デズモンド・ヒュームが私の定数になるだろう”と走り書きが。
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