国立西洋美術館で5月18日まで開催中のウルビーノのヴィーナス展に行ってきました。
神話においてのヴィーナスは、実を言うと好きではありません。
どちらかというとアテナのほうが好き。こんな事をいうと身も蓋もないのだけれど。
それはそれ、これはこれ。作品を見るのは好きなのです。
一番のお気に入りはジョヴァンニ・ダ・サン・ジョヴァンニの『キューピッドの髪を梳くヴィーナス』ヴィーナスの腿に体を預け、髪を梳られるキューピッド。背中を向けて、肩越しからこちらを覗き見る視線が可愛らしいのです。こんなことされるの嫌なんだよう、と絵の中から聞こえてきます。
ヴィーナスは肌を露にせず、その肢体を深紅のスカートを白いシャツに隠しています。
わずかに右肩をはだけているのがセクシーですねえ。
画家の奥さんと子供をモデルにしたのかな、と創造してしまいます。
ポストカードを販売していたので、もちろん購入しました。
フランドルの金細工師による『海馬に乗るキューピッドの耳飾』にも惹かれました。
海馬の胴体は大きな一個の真珠でできています。耳飾にしたら、きっと重くて仕方ないと思う。海馬なので蹄があるべき場所にヒレが付いています。なんだかこのヒレがやけに可愛くて。じーっと見てしまいました。
第三室の『ウルビーノのヴィーナス』と“横たわる裸婦”の図像では、描く画家によって様々なヴィーナスを見ることができます。一枚一枚が大きいため見やすかったです。
ヴィーナスのお腹がぽっこりしているのを見て、安心している場合じゃないです…
三段腹が忠実に描かれていて思わず苦笑。女神にしてはやけにリアルな肉体です。
艶かしいものから、ややムキムキのものまでいろいろありました。
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