埼玉県立近代美術館で3月25日まで開催中のシュルレアリスム展に行ってきましたよ。
日本国内各地の公立美術館が所蔵する、シュルレアリスム芸術家の作品が展示されています。
ダリの作品は初めてみる作品が多くて楽しめました。42点組版画集「マルドールの歌」は全作見てみたかったです。ダリのエッチングは初めて見ました。「不死のための10の処方箋」はあのトランクの持ち手の部分が、なんとも言えず。
ポール・デルヴォーの、ぱっちりと目を見開いた無表情の女性が立ち尽くす絵も、風景が変わることによって受ける印象が変わります。太陽の光の下と月の光の下では、女性の美しさが健康的なものから妖艶なものへと変化していきます。でも、どこか時間が止まった世界に、不気味なものを感じずにはいられません。
クルト・セリグマンの「メムノンと蝶」になぜだか心惹かれました。ポストカードになっていたのを見つけて、喜んで買ってしまいました。レオノール・フィニのバニタスも良かったです。
ベルメールの写真が、一つの狭い部屋にまとめて飾られていて、なんだか見てはいけないもののような雰囲気が漂ってました。あそこに三人以上いたら、ちと息苦しいかもね。
この美術館に初めて行ったのですが、コインロッカーの中にまで作品が展示してあって、最初見たときには何事が起こったのかと笑いそうになりました。他に人がいなかったので、きょろきょろして近づき、入り口付近に戻ったら作品名のプレートを発見。ああ、そうだよね。いたずらじゃないんだよね。一安心。階段の手すりも作品の一部だったりして、あちこちに作品があるんですね。
ポストカードを買って、あとで袋にサイの絵が描いてあることに気付きました。

埼玉県立近代美術館だからサイタマなんだ…。
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