上野の森美術館で来年1月4日まで開催中の「ダリ回顧展」に行って来ました。
平日の夕方に行ったのですが、かなりお客さんが入ってます。
学生さんぐらいの年齢層が多かったかな。
自分のペースでじっくり鑑賞するのは無理です。
一列になって進みながらみる感じ。
スペインのガラ=サルバドール・ダリ財団と、アメリカのサルバドール・ダリ美術館からの所蔵品が展示されています。
なので残念ながら、時計がとろけるチーズのようにぐにゃりと木からぶらさがっている"記憶の固執"はありません。ニューヨーク近代美術館の所蔵作品なので。"記憶の固執の崩壊"と並べて見たかったです。残念。
何かの美術展のおりに、"記憶の固執"を上野の森美術館で見た記憶があるのですが、あれは一体何時だったか。
'99年に、今は無き新宿三越美術館で開催された個展では、サルバドール・ダリ美術館の所蔵品がメインでした。今回もほとんど同じ作品が出展されています。図録引っ張りだして確認しました。
普段だったら素通りしてしまう作品「パン籠」。
しかし、今回はいつもと違います。丁度スペイン旅行から帰ってきたばかりなのです。
日本のパンと違って、表面はつるつるしてかなり固く、中身はカスカスして麩のような歯ごたえ。
ああ、あのパンだ(苦笑)
出される食事の量が多いため、いつも残してばかりいたパン。
なんだか申し訳ない気分になります。
日本だと、お茶碗に山盛りのご飯を描くようなもんかしら。

「自らの栄光の中でマルガリータ王女を描くベラスケス」
プラド美術館所蔵のマルガリータ王女の肖像画を、ダリ流に描いたもの。
ピカソのラス・メニーナスもかなり見事なまでに別の作品になってますが。
「世界教会会議」ではラス・メニーナスのベラスケスを模して、ダリは自分を作品のなかに描いてます。
ベラスケスがスペインの画家たちに与えた影響は、大きいのだと改めて実感。
図録購入。'99年のときのと作品はかなりかぶっていますが。
今回は装丁がこっています。ページのあちこちにいる蟻も可愛いです。
ああ、ダリの家、ダリ劇場美術館、ガラの城に行ってみたいなぁ。
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