東京国立近代美術館で5月21日まで開催中の「藤田嗣治展」に行ってきました。
平日の午後に行ったのですが、絵を観に行ったんだか、人の後頭部を見に行ったんだか、分からないほど混雑してましたよ(泣)。数日前まで雨が降ったり、風が強かったりして、久しぶりに安定した天気となった一日だったとはいえ。そういえば、お客さんの年齢層は結構高めでしたね。友人は美術館へ向かう道すがら、「若い人も見に来るのねぇ」というご婦人方の会話を耳にしたとか。音声ガイドを借りても、この状況ではゆっくり立ち止まって観る余裕は無いです。
こんなに混雑している美術展は本当に久しぶりです。
なので、まず友人に「先に外に出てるかもしれないけど、ゆっくり観ててくれていいからね」と御断りをしておきました。案の定私が先に出てきたのですが、他にも同じような人たちがいました。二人連れで来ていて、どちらかが先に待っている人たちが。そのつもりはなくても、相手を見失い、はぐれてしまう可能性が高いので、これから行かれる方はご注意を。
前半の「エコールド・パリ時代」、「裸婦の世界」が、観賞者が立ち止まるポイントが多かったように見受けられました。
「展覧会の四人の娘」は第一期の4月16日までの展示だったようで・・。
「死に対する生命の勝利」はシュールレアリスムっぽい感じがするなと。
中南米を旅行したあとの画風は色彩が全く違って、土と太陽の匂い、人の汗や熱気のようなものが絵から伝わってきます。フランスとは街や空の色が異なるのが、ここまで影響を与えるのかと。
戦争画は雰囲気が重く、暗い茶色や赤色が多用され、死と絶望が絵の中に見えてきます。
それが再びフランスへ戻ってくると、がらりと変わります。
「動物の宴」が気に入りポストカードを購入したほどなのですが、友人は「こわい~」とのこと。
人によって感じ方は違うのねぇとしみじみ思いました。
チラシやポスターに使用されている「カフェにて」もこの年代に作成されたものです。
宗教画をじっくり観られたので、自分的には満足できました。
黙示録は見ごたえがあります。十字架が可愛かった・・。
グッズ売り場も人だかりが凄いです。
ポストカードは二ヶ所に分かれてくれると嬉しいのですが・・。または見本のところに番号を振っておいて、レジのところで番号を言うと変えるとか。レジで精算しようとする人はそんなにいなかったので、ふとそんな風に思ってしまいました。
常設展はほどよい感じで、観賞できました。桜や筍など季節ものの展示がされてます。
桜の絵は本当に綺麗だったなぁ。近代美術館近くのお堀の桜は、すでに花が散ってしまい葉桜になってましたし。
この日は美術館をはしご。国立近代美術館の工芸館まで足をのばしました。
「花より工芸」ということで新所蔵作品を中心にした展覧会です。
ハンス・ベルメールの写真が数点と、吉田良、四谷シモンの人形が観られます。
人形に関しては、解説カードが無料配布されています。ありがたく頂戴いたしました。
陶器や磁器などが所蔵数が多いです。人間国宝巨匠コーナーもありました。
そのあとで北の丸公園を抜けて武道館方面へ抜けました。
「そういえば入学式、卒業式は武道館だったねぇ。桜が咲いていたね。」などと話をしながら。
スタバでお茶をしてからサヨナラしました。
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