Keizersgracht 401というアドレスを頼りに、Bijbels museumから運河沿いをてくてくと歩いて行きました。ただ道沿いに歩いていけばいいものを、方向音痴なので反対の通りに渡ってみたりとウロウロ。建物の入口に、こじんまりと表示がしてありました。ほっと一安心して玄関に入ります。
チケット売り場でミュージアムカードを見せ、入場券と引き換えます。売り場の男性格好いいです。レベル高いな~。
「作品のことがよく分かるように解説書をあげましょう。どの言葉がいい?」と言うので「英語お願いします(きっと日本語はないよね)」と。慌ててたのか二部くれました。こんなとこも含めて格好いいです、笑。
館内ではFazal Sheikh という写真家の個展が開催されていました。
ソマリアやインドで撮影された、難民キャンプや避難所にいる人々のポートレイト。
写し出されているのは、傷だらけの両手やサリーを纏う細い背中、力なくカメラに向けられた視線。
写真を見つめる人よりも、窓辺に腰かけて解説書を読みふける人が多い。重く張り詰めたような空気。
13ページにも及ぶ写真付きの解説文には、被写体となった人物たちの人生が詳細に記されています。この文章もFazal Sheikh自信によるものです。あまりにも悲惨な人生に、全部読みきることは未だに出来ずにいます。飛ばし読みしても、どこに視線をやっても悲しくなる単語ばかりで埋め尽くされているから。全てひっくるめて、このポートレイトがあるのに。自分には正面から向き合えるほどの強さがないと、思い知らされます。
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