四年後、フィラデルフィア警察署の前でリリーとスコッティは、法廷弁護人に声をかけられます。
強盗殺人で刑務所に収監されているリカルドは冤罪で、彼に悪い事をしてしまったと。エルサルバドルからやって来たリカルドの弟パウロを紹介し、リリーたちに無実を証明して欲しいと頼み込みます。
9.11以降ビザが下り難くなったために、こんなに時間がかかってしまったのだと説明をします。
パウロは英語が得意でなく、スペイン語の方が話しやすい。
スコッティが通訳の代わりも果たしています。リカルドが所有していた千ドルは、六人もの相部屋で生活していたから、全財産を持っていたのだと。リリーは反対しますが、スコッティは再捜査を約束します。
一方、ヴェラとウィルが出勤してくると、ビルの入り口にベビーカーが放置されていることに気付きます。
ヴェラがとても心配そうに、警備員に預けることにしました。警備員にとったら、いい迷惑だったみたいですけど。
スコッティの再捜査の申し出に、スティルマンはしっかりした根拠がないと許可できないぞ、と。
ミラーは、今日から赴任してくるそうです。引き継ぎやって、早いですね。
スコッティはリカルドのいる刑務所に行き、話を聞きます。
フランクはいい人だから、殺すわけがない。
亡くなる二週間前に、フランクは部屋を荒らされ、犬が大怪我を負わされた話をします。リカルドは、フランクの息子トミーだけが合鍵を持っていたと言うのですが。
トミーは母親の死後、不良のスタンプと付き合っていました。彼しか友人がいなかったそうです。
友だちだから、合鍵を渡して部屋を自由に使わせるのは、いかがなものでしょう。友だちだから、父親を殺さないということはない。
フランクは逮捕歴があり、初犯は2001年の12月から。フランクが亡くなった月です。
今は刑務所から出てきたばかり。
ヴェラが心配していた赤ちゃんは、警備員の勤務が終わるまでに名乗り出てきませんでした。
児童保護施設に急いで連絡を取るヴェラ。そこにミラーが現れて、ヴェラの赤ちゃんだと誤解したままになってますよ…。確かヴェラのところは、赤ちゃんができなくて、不妊治療のことで奥さんと険悪な仲になってましたよね。だからこそ、赤ちゃんが大事なのかなあと。
ミラーは赴任してきて早々に自分で空きデスクを見つけなきゃならないのは大変だ。総務がやってくれるわけじゃないのね。拘束時間も麻薬課より長くなるって、殺人課は大変なのですね。予定も入れられないって(泣)
不良のスタンプは足首に付けられたGPSで居場所を監視されています。
逃げ出す事はできません。
リカルドは借金を負っていた。
そうフランクは話します。
リカルドのキーホルダーに、フランクの家の鍵が付いていました。
それでクビになったことを、リカルドは黙っていたのです。
フェリックスという取立て屋が、フランクを脅したことも知らずにいました。
リカルドは、クビは取り消しになり、借金の金もフランクから借りたと説明するのですが。
フランクの愛犬を病院に連れて行ったときに、アントニアという女性と出会い、二人は食事をすることになりました。アントニアは元夫と別れた後もストーカーされていたのですが、フランクとは関係なし。
食事に行った時に、フランクの息子トミーが学校をサボって月曜日の晩スケートに来ている話をしてから、突然フランクは怒り出して帰ってしまったそうです。
何よりも息子を大事に思っていたフランク。
フランクはトミーに真実を問い正します。
トミーはフランクがリカルドを店の後継者にしようと話しているのを、立ち聞きしていました。
いくら一緒に店をやろうと言われても、簡単に従えるはずがありません。
スタンプが言っていました。トミーは母親が亡くなってから、切れると何をやるか分からない。スケート場の売店を襲ったのも、本当はトミーの仕業なんだと。
怒りを抑制する施設に入れられる、そのことに恐怖を感じたトミーはフランクの後頭部を、そばにあった棒で思い切り殴りつけました。すぐに救急車を呼べば助かったかもしれないのに。
スタンプは友だちだから庇ったのではない、フランクのようになりたくなかったからだと。
もうトミーを庇ってくれる人はいません。唯一無二の父親を殺害したのだから。
「悲しみは人をおかしくする」
数々の事件を見てきたスティルマンの一言は重いです。
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