ヒラリーは純粋ないい子です。彼氏のハックが言った「結婚しよう」の一言を信じて、子どもが産まれるのを楽しみにしています。
同じ施設にいるカレンのほうが、現実を見据えている感じです。シスターたちにしたら、確かに手こずって大変だろうなあ。しかし、医療ミスで患者を何人も殺害したような医者を雇い続けるなんて、いくら経営が苦しいとはいえ酷いです。シスター・マーガレットは慈悲の心でなく、差別の心しか持ってないように見えました。
ヒラリーの母親パトリシアは、孫娘を引き取ることができなかったことを後悔しています。リリーは守って欲しいときに、実の母親に守ってもらえなかった過去があります。だから、パトリシアの苦悩を見ていると、余計に辛そうに見えてしまうのかも。
彼氏のハックは、ヒラリーが施設に入った後で新しい彼女を作っていました。進学を希望していた大学にも合格し「やはり結婚はできない」とヒラリーに別れを告げます。バーバラを探そうともしなかったみたいですし・・・今の家族に知られるのもまずい、という態度でしたから。それでもバーバラにとってはかけがえのない父親なんですよねえ。なんだか切ないです。
パトリシアも子どもが出来たために大学を中退した過去がありました。娘には違う道を歩んで欲しいと思っていたのが、こんなことになってしまって。自分のことを家政婦と言うほどなので、自由がない結婚生活だったのでしょう。これからはヒラリーの分も、バーバラやひ孫と幸せに過ごせますように。
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