以下の文章ではROME-ローマ-に関するネタバレを含みます。
ご注意ください。
ROME-ローマ- #23 第一の市民(最終回)
ちょっと席を外していたら、アントニウスが小船に乗り、ヴォレヌスが舵を取りつつ、炎に包まれたエジプトの街を見渡しています。戦争が始まったかと思ったら、アグリッパの指揮下でエジプトは敗北してしまいました。
あと一時間で終わらせないと駄目だからね…。
クレオパトラは、国と子供を守るために、オクタヴィアヌスとの取引に応じる事に。
今までの行いと見ていると、アントニウスとクレオパトラには、どうにも同情できません。哀れみを感じることもないですよ。このドラマのクレオパトラに品やが無いのも、あんまり好きになれません。
オクタヴィアヌスの伝令役の青年も大変ですよ。
アントニウスはクレオパトラが先に自害したと騙され、自害を決意します。ヴォレヌスが側に付き従い、最期を見とりました。ヴォレヌスが自分の剣を両手に支え持ち、アントニウスが刃先へと自分の胸を当て、ヴォレヌスを抱きしめる形で剣を自らの体へと突刺しました。ヴォレヌスはアントニウスの亡骸をベッドに横たえ、顔の汚れを拭い、鎧をその身に纏わせ、死に装束とさせます。
自分の後を追うことはない、生き延びろ。ヴォレヌスはアントニウスからの命令に従うために、遺体を王座へ座らせた後、その場を去ります。あとはプッロとクレオパトラの子であるカエサリオンを助けなければなりません。
ヴォレヌス以外のアントニウスの兵は、もう散り散りになってしまったのでしょうか。姿が見えません。
アントニウスの死を知ったクレオパトラは、オクタヴィアヌスに約束を守るように命じます。しかし、オクタヴィアヌスは自分の方が上の立場であると知らしめるために、ローマに子供たちともども来るようにと威圧的な物腰で話をします。アントニウスの喪が明ける一年後に、というクレオパトラの訴えは耳に入らない様子。明日には出発すると一歩も引きません。これでも、なんとか優しい言い方をしたそうです…。クレオパトラは渋々承諾をしますが、胸のうちは屈辱でいっぱいです。ここからがあの有名な逸話、毒蛇に胸を噛ませて死ぬシーンです。
四十呼吸はかなり時間がかかるのでは…。案の定オクタヴィアヌスたちに死に際を見れるはめになりました。
オクタヴィアヌスはヴォレヌスに仲裁してもらう魂胆でしたが、見事に裏切られ、カエサリオンもヴォレヌスに連れ去られたとなれば、憤懣やるかたありません。プッロにカエサリオンの捜索を命じます。
プッロにしてみたら、カエサリオンは自分の子だし、ヴォレヌスとも再会できるし、これを機になんとかして逃げのびたいものです。
姉のオクタヴィアにクレオパトラの遺児二人の面倒を任せるって、どんな性格してるんでしょうか。オクタヴィアヌスは…。意外に楽しそうにしているから、別にいいのかな。
カエサリオンをアエネイアスと名乗らせ、一路ローマを目指すヴォレヌス。しかしアエネイアスってローマ建国に繋がる人じゃないですか。トロイアを逃れ、といいのがエジプトを逃れ…と重なるのかな。
無事にヴォレヌスと再会したプッロ。自分の息子に出会って嬉しそうです。しかし相手は、一国の王子だったため、傲慢不遜やる方なし。でもプッロがこいつまた冗談いいやがって~と上手く切り抜けられればよいのですが。検問を各地に置かれ、ローマ兵によって取調べが行われています。黙っていればいいものを、余計な一言を言ったばかりにカエサリオンの正体がばれ、大立ち回りとなってしまいました。
その騒ぎの際に、ヴォレヌスは背中を剣で刺され、大怪我を負ってしまいます。異国の地でなく、故郷のローマに埋めて欲しい。子供たちにも一目会いたい。ヴォレヌスの望みを叶えるために、プッロは馬車を飛ばします。
あんなに揺れたら、傷口にも悪いですよ。
オクタヴィアヌスの凱旋式が行われました。アティアはアントニウスの死を知らされ、欠席すると思われましたが、見事に復活しました。さすがアティア。最後まで悪女ぶりを堪能させていただきました。小娘に好き勝手やらせちゃ駄目ですよね。オクタヴィアもしてやったりな表情です。わざわざエジプトからアントニウスとクレオパトラの遺体を運んで、さらし者にするなんて。腐敗が始まっているため、顔には仮面を被せてあります。アティアはアントニウスを目で追い、顔色は青ざめ悲しそうです。エジプトに行っても助けられなかったからね…。
一ヵ月後。
プッロはカエサリオン殺害、及びヴォレヌスの死についてオクタヴィアヌスに報告しました。その言葉をそのまま信じたのかは分かりませんが、プッロはそのまま下がるように命じられます。
アエネイアスが脇から姿を現し、上手く騙せたかとプッロに質問します。
プッロは女運が悪かったけど、アエネイアスと一緒に暮らせて幸せだったのではないかと。
ヴォレヌスも娘と仲直りできて、その後回復し、末永く幸せに暮らしましたとさ、だったと信じています。
あれだと生きているのか死んでいるのか分からなかったから…。
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