ミュージカルスウィングボイーズを観て来ました。
昭和初期から太平洋戦争後まで、敵国であるアメリカの音楽を聴く事は許されない時代があった。
ジャズやレビュー、ダンスホールなどもってのほか。しかし、音楽を愛する者たちは諦めない。
雨戸を閉めて練習をし、窓を開けては軍艦マーチを演奏してみせる。
しかし、赤紙は一人一人メンバーのもとに送られてくる。再会を約束し、最後の演奏を録音するメンバー。
自分たちの音楽が、後世の誰かに聴いてもらえるようにと。
ミュージカルに登場する俳優さんたちが、実際に生演奏を繰り広げます。
自分も学生時代は一応音楽系のサークルだったので、どこか懐かしかったです。
ムーンライトセレナーデとか。歌って演奏してだと、二倍大変です。楽器は温めておかないと、音が出ないし…。
各ソロパートの部分は、お見事でした。
男爵には小野ヤスシさん。ボケが絶妙です。ダマシタ君、ジャマシタ君って(笑)
男爵夫人は福地洋子さん。音楽好きなこの二人の出会いから、音楽一家が出来たのです。
男爵の次男、孝之さんは高野絹也さん。音楽が好きなお坊ちゃま。兄が満州勤務の軍人さんなのに、自分は好きなことをやって過ごしているので若干引け目を感じています。彼がいなければ、練習も出来ないし、発表の場もなかったでしょう。
男爵の長女純子(スミコ)には、片桐和美さん。丸の内のOLからレビューのトップ歌手へ。
華があります。もんぺをはくことに抵抗感があるお洒落さん。レビューの演出家の山下君(谷口浩久さん、 角川裕明さんのダブルキャスト)に押しに押されてレビューの舞台へ。怒ったときには、会話が英語になります。日本語だと、何と言っているかすぐに分かるから、英語の方が言いやすいかも。
前半は楽しく、明るく、音楽を楽しんでいられます。
後半、戦争が始まってからは、各戦地で戦うバンドのメンバーの生死が描かれていきます。
自分もアメリカかぶれなので、音楽を始めとして禁じられたら生きていけません(泣)
このことは今の時代に生まれて良かったと、改めて思います。
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