「恋の骨折り損」をさいたま芸術劇場で観てきました。
男性俳優のみで演じられる恋物語。
シェイクスピアの時代には、男性のみが舞台に上がって演じていた。
男が男を愛する喜劇。だからこそ下ネタもからっと明るく演じられるのかも。
ソネットの部分をラップに仕立てたことで、時代がかった愛の言葉が面白おかしく感じられます。
この部分は原作を読んでいて睡魔に襲われたので、こんな風に演じられるのかと驚きました。
ロシア人の演出も、ああそう来たかと。
ファーディナンド役の北村一輝さんは、学業に専念すると格好つけて見たものの、恋に落ちてうろたえる純情な王。恋する相手のフランス王女(姜暢雄さん)の気をなんとか引こうと必死です。姜さんがピンクのマニキュアをつけていて、綺麗だなあと。立ち姿のときも、指先にまで神経を使っているのが分かります。このカップル、女性の方が背が高くてがっしりしています。それをまた自虐ネタにするあたりが笑えます。
王の臣下ビローン(高橋洋さん)はロザライン(内田滋さん)の漆黒の瞳から目が離せない。
原作を読むと、ロザライン色が黒い。なので内田さんも日焼けサロンに通われたそうです。いやもう迫力満点。「かかって来いよ!!」って最高です。ビローンは、人の言葉尻を揚げ足取るタイプ。ロザラインはそれに上手く対抗して行きます。やり取りを聞いていると、まるで喧嘩をしているよう。しかし、二人にとっては好敵手が現れたことが何よりもの幸福。
王の臣下デュメーン(窪塚俊介さん)はキャサリン(中村友也さん)に一目ぼれ。
王の臣下ロンガヴィル(須賀貴匡さん)はマライア(月川悠貴さん)に一目ぼれ。
マライアがキャサリンの腕をさりげなく掴んで、ひそひそ話をしている様子はまさしく女性そのものです。
ってか、二人とも細いなあ。羨ましいです。色白だし…。
恋する相手に差し出すためのソネットを、一人声に出し練習するシーン、柳の木にこっそり隠れる所が楽しいです。倒れこむ演技が多いからか、舞台全体がファーに覆われています。たまに毛が抜けて、空中を漂ってるのが気になったり。
スペインの客人、アーマード(藤井びんさん)はなんで白塗り(笑)こてこてのキャラで大好きです。
小姓のモス(西村篤さん)のお尻ネタ、綺麗なお尻だなあと眺めてました。ごめんなさい。
PR