まさかこんなことで救急車を利用するなんて。
耳掃除をしていたら、ボキッという嫌な音が耳の中でしまして。
うーんなんだろうと思い、耳掻きを見てみたら、先っぽが消えているではありませんか。
えっ!!
恐る恐る耳の穴を触ってみたら、固いものの触感が。
ここで、ピンセットで取り出そうとしたのが拙かった。
ご想像とおり更に奥へと追いやってしまったのです。
さて、どうしよう。
すでに近所の医者は診療時間をとっくに過ぎている。
音は聞こえるし、痛みも無い。
どこか開いている病院があれば、自力で行くとしよう。
救急車を呼ぶのも悪いし、というより恥ずかしいし、24時間救急医療サービスなんてものをやっている消防庁にひとまず電話。
すると、近所の消防署を案内してくれました。
かくかくしかじかと状況説明すると、救急車手配しましょうか、と言われたのでお言葉に甘えることに。
冷静でいたつもりが、いざとなるとダメですねぇ。やっぱり。自分の家の電話番号も住所も告げることをすっかり忘れていましたもの。促されてようやく気付く始末。
母親に救急車が来ることを告げると、自分はこれから風呂に入るからとのこと。
ああそうですか(笑)
二、三分後に救急車から電話があり、我が家の近所に空いている救急車がなかったため、少し離れた所から向かっているがあと五分ぐらいで到着するので待っていて欲しいとのこと。
改めて、生年月日と性別、どんな状況で起こり、今はどんな具合か、など聞かれました。
そして救急車到着。救命士さんが三人来てくれました。雨の中、申し訳なかったです。
一応耳の中を見てもらったのですが、よく見えないので大学病院に行きましょうと。
バイタルを計りましたが、こちらは平常。
無痛で、耳の中でがさごそもしないので、ひょっとしたら耳掻きの先は部屋の床に落ちていて、精神的なものから具合が悪くなっているのかも、という話にもなりました。
では、部屋を一緒に見てあげましょう、と救命士さんに言われたのですが、ごめんなさい私の部屋はいきなり人に見せられるものではありません。
見えなくても、何かつまっている感じが確かにするのです、ということで大学病院へ移動。
車中で携帯電話でやりとりをし、耳鼻咽喉科の先生がいる大学病院へと向かいます。
耳の中に異物があるからか、普段乗り物酔いをしない自分ですが、具合が悪くなってしまいました。
移動中に救命士さんから、耳に虫が入ったときにはどうするか、など救命話をいろいろ教えてもらいました。
最悪なのはゴキブリで、明りで照らすとどんどん奥に進んでいくので、死ぬほど痛いとか。
なのでまず殺虫剤で虫を殺してから取り出すそうです。耳のなかであのカサコソが、と思うと虫酸が走ります。
そして病院へ到着。
夜間救急受付は、がらんとして静かです。
救命士さんたちからお医者さんへと引継ぎをし、診察と成りました。
外耳が腫れていて、奥がよくみえないなぁ、とお医者さんがぶつぶつ言ってます。
もしも手術とかになったら、来週からの旅行に行けない。それだけはごめんだ!
そうこうするうちに異物発見。ごそごそと音がして、痛みもなく無事に取れました。
ああ、よかった(泣)
抗生物質を処方してもらい、精算をして帰宅。
が、救急車で来たので自分の居場所がいまいち分からず。
病院の大体の位置は分かるのですが、大学の敷地内は広いし暗いからねぇ。
受け付けのお兄さんに、道を尋ねたところ地図をくれました。
やはり、皆同じなのね。
幼いころ、氷を食べようとして冷凍庫に舌が貼り付き、救急車で運ばれてお医者さんだか事務員さんだかにめちゃくちゃ怒られた事を思い出しました。
だから今回も救急車呼ぶのに躊躇したのでしょうね。
救命士さんはこれは事故だと、言ってくれたけれど。
やはり非常に申し訳なかったなと思うのです。
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