デズモンドのフラッシュは心臓に悪いですよ。今日もチャーリーが(泣)しかしデズモンドの恋人ペニーの写真や、ワイヤーをつかむハーリー、暗闇を飛ぶヘリコプター、不時着したパイロットなどのイメージが。
デズモンドはペニーと会えるものと思い、チャーリーを犠牲にすることを決意したようです…。
ぺニーを助けに行かなければ。夢に出てきたハーリー、ジン、チャーリーを誘って救援へと向かいます。
しかし、そう簡単に事は運びません。ハーリーとチャーリーはデズモンドの能力を知っています。
特にチャーリーは自分の身に危険が及ぶことを恐れています。
ハーリーに対しては「誰かがやって来る」と無理矢理に説き伏せました。
ジンに対してはハーリーが「キャンプやろう」と騙して連れて行くことに。しかし、サンは妊娠中なのに遊びに行っていいのですか…。
チャーリーは最初拒んだものの、結局行くことになりました。
デズモンドは、ハーリーがワイヤーを辿って森に入るフラッシュを見ていました。そのワイヤーを辿っていくと、ルソーの仕掛けた罠があり、大変危険なのに。
ケイトは、ジャックとジュリエットが二人きりで親しげに夕食を食べているところを目撃してしまいました。
そこでソーヤーのテントに駆け込んだら駄目でしょう(泣)ソーヤーがケイトのことを拒まないと分かっているのに。心の寂しさを、体で癒すことはできなにのに。また後悔するのでしょう。ソーヤーはケイトが泣いていることに気付きながらも、深く追求することはありませんでした。
今回のフラッシュバックはデズモンドのもの。彼の口癖「兄弟」の理由が分かりました。修道士を目指していた過去があったのです。
修道士を目指した理由が「声を聞いたから」では納得できませんよ。デズモンドは結婚を約束した恋人ルースがいたにも関わらず、挙式の一週間前に姿を消し、修道会にいたのです。それでルースの兄デレクが殴りつけに行ったのも、頷けます。
「この六年セルティックの優勝以外に祈ったことがないくせに」
この一言はかなり効きますよ…。声のために大切なもの全てを犠牲にしなければならない。そう言われても、結婚から逃げるための言い分けにしか聞こえません。ルースも可哀想に。
森の中を進むデズモンドたち四人組。ハーリーが息切れを起して「心臓麻痺かも」と休憩を要求します。一歩でも先に進みたいエドモンドですが、木に何か引っかかっているのに気付きました。ハーリーの肩に上り、木の枝に引っかかった鞄を引っ張り出します。鞄の中からは衛星電話、ジョセフ・ヘラーの小説『キャッチ22』ポルトガル語版、チョコレートバーなどが出てきました。残念ながら電話は電池切れ。デズモンドが小説のページをめくると、彼とペニーが一緒に撮った写真が出てきました。デズモンドが島に来てからに、ずっと大事にしている写真と同じもの。
ペニーが島にいて、自分の助けを待っているとの思いが募るデズモンド。
朝からジャックとジュリエットが親しげにしていると、ソーヤーがジャックに「ちょっと顔貸しな」と呼び出しをします。何事?と思ったら卓球勝負をするようです。108分ごとに卓球をしないと島が駄目になるって(笑)ソーヤーはハーリーに散々負けつづけただけあって、かなり卓球の腕前が上達しています。ジャックは押されていて悔しそうです。ふとした会話から、ケイトがなぜ自分の所に来たか理解したソーヤー。ジャックを打ち負かしてから、ケイトのもとへと向かいます。そりゃ気付きますって。
「利用するな。頼むだけでいい」
ケイトもさすがに罰が悪そう。まあどっちもどっちだけど…。この関係をずるずる続けるわけにも行かないでしょうに。
一本二百ポンドはするワインを飲み、酔っ払いと化しているデズモンド。修練士がそんなことでは駄目でしょう。その場にやって来たブラザー・キャンベルに除名を言い渡されてしまいます。
飲酒が原因ではなく、デズモンドの落ち着く場所がここではないから、というのが除名の理由。
散々いろんな事から逃げてきたのは、その場所を探しているから。
「次は何が?」
「きっと何か訪れるはず」
最後の挨拶をしに、キャンベルのもとを訪ねたデズモンド。
棚に飾ってある写真が気になります。カメラの動きが早くて、男女が映っているとしか分かりません。
こんな時のIMDbです。トリビアと見てみると、写真の男女はブラザー・キャンベルとシーズン3の第八話『軌道』に登場したデズモンドが婚約指輪を買おうとした店の女性店員なんだそうです。なんだか怖いんですけど。
もしも急がなければ、街へと行く車があるからそれに乗るといい。しかし、力仕事をやってもらうが。
デズモンドはワインを車に乗せる仕事を手伝い、街まで送ってもらうことになりました。しかし、こんな高価なワインを購入するなんてどこのお金持ちですか。と思ったらペニーがいるじゃないですか。これが運命の出会いってやつですね。ペニーの父親、大金持ちだもの…。教会へも多額の寄付をしているとか。
チャーリーのフラッシュが、再びデズモンドを襲います。
アブラハムとイサクの話をしていたけど、島が求める犠牲を渡す決意の表れなのかと。
大切なもののためには、全てを犠牲にしなければならない。
それでもやはり、チャーリーを助けました。やっぱりデズモンドは善い人だ。
ジンとデズモンドで進む方向についての意見が分かれ、二手に分かれることになりました。
デズモンドとチャーリー、ジンとハーリーの二組です。
チャーリーは、デズモンドが矢のことを隠していたと責め立てます。チャーリーを何度も助けて、それが何になるというのか。これは試練なのか。デズモンドの中に疑問が生まれ、チャーリーの中には不信が生まれました。
ジンが何かを見つけたようです。
急いで声の方へと向かうデズモンドたち。パラシュートを切り離し、大木の枝に引っかかっている人を助け出します。三人でパラシュートを持ち、人が枝から落ちても怪我をしないように万全を期します。
デズモンドはペニーに会いたい一心で、チャーリーを突き飛ばして駆け寄ります。ヒドイなあ、せっかく皆で助けたのに。会いたい気持ちは分かるけど。ヘルメットを脱がすと、そこには見たことも無い黒髪で茶色い肌の女性が。
「デスモンド…」
そう呟いた女性は意識を失ってしまいました。
デズモンドにとってはショックだったろうけど。でもチャーリーを助けたから結果が変わったわけでもないでしょう。フラッシュではヘルメットの中を見ていなかったですものね。
『Catch-22』は映画にもなってるんですね。どうにもならない矛盾した状況を示す慣用句ともなっているそうです。確かにデズモンドの状況と重なって見えます。
『神曲 地獄篇』を読んでいたら、サンフンランシスコ会修道士が聖サンフランシスコの模倣に従い、身に荒い縄を巻く、という注釈がありました。デズモンドはここの修道会に入ったのですね。
デズモンドが会いたくてたまらない恋人ペニーですが、ペニーは愛称で本名はペネロペと名乗ってました。
ペネロペと言えば、ギリシア神話に登場するオデッセウスの奥さんです。オデッセウスは神の怒りをかい、何十年も各地を放浪した末に故郷へと帰り着きました。デズモンドにも同じようなことが言えるのかなと、思ってみたりしています。
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