上野の国立西洋美術館にて12/11まで開催中の「キアロスクーロ ルネサンスとバロックの多色木版画」展に行ってきました。
"キアロスクーロ"はイタリア語で明暗を意味する言葉だそうです。もとをたどれば、ドイツで発明された木版画の技法。同系色の版を重ねて、陰影を表現しています。
なので、同じ版で違う色彩の物が見られるのですが、年月を経てもとの版が痛んでしまいかすれてしまっているのも時代を感じさせます。線が荒くなってくるし。
ポスターやチラシでも使用されている「聖ゲオルギウス」(ハンス・ブルクマイアー 父)では、鶏の皮の微妙なブツブツ感が上手くでています。
木版画を目当てに行ったのですが、ラファエロが原画を描いていると知りビックリしました。
好きなんですよ。ラファエロの絵。でも本人の描く絵の雰囲気とは、やはり別物でしたが。
テイツィアーノも原画を手がけています。
木版画の陰影を勉強するための手本として利用された作品が飾られていました。
「頭の禿げた男」
笑っちゃいけないけど・・。笑えます。光の当たっているところは、輝いています。
うーん、モデルさんも後の世までこんな目に合うとは思わなかっただろうに。
大作はカエサルの凱旋。一枚ずつ額に入っていますが、連なっている状態で見たいものです。
同じ木版画という点からすると、日本の浮世絵は目から鱗が落ちる思いがします。あの色鮮やかさ。
構図の大胆さ。ゴッホなどの画家に影響を与えたのも、納得できます。
今まではいまいち良く分からなかったのだけど。
図録を購入するつもりでいたのですが、販売はナシ。ポストカードもありませんでした。残念。
常設展の二階版画素描室では「ローマの景観:ピラネーのまなざし」展が見られます。
ジョバンニ・バッティスタ・ピラネージ(1720-1778)という、ローマ教皇のもとで建築家として「ローマの景観」「ローマの古代遺跡の景観」などの銅版画の連作をてがけた人の作品です。
前半に展示されているのもにはイタリア語で、後半のはフランス語で、版画に描かれている建物の説明文が添えられています。日本語の対訳はほとんどついていません。全体の一割あるかないか。
絵にABC・・と記入があるので、読めなくてもついつい本文と付け合せてしまいます。
以外にじっくりと見てしまいました。目がしょぼしょぼ。
来年の1月10日(火)から30日(月)は、常設の展示替え及び、改修工事があるそうです。
年に数回も行っていると常設展も見慣れてしまうので、展示替えは楽しみです。
PR