国立西洋美術館にて来年1月6日まで開催中の『ムンク展』に行って来ました。
一階にあるコインロッカーはほぼ全て埋まっていました。一番下に空いている所があったのですが、今度は百円玉が無いことに気づきました。荷物を入れ、急いで両替をお願いしに行きました。階段の下にもロッカーがああるのですが、ついつい忘れて焦ってしまいます。
「叫び」がないのは残念ですが、「不安」と「絶望」があるだけでも、ここではない何処かへ心が連れて行かれます。そこから先へ一歩踏み出しては行けない。こちら側に踏みとどまらなければ、あの赤い空に飲みこまれてしまう。
「死と乙女」、骸骨の死と美しい女性が抱擁し、接吻をするかのように顔を付き合わせています。うっとりとした女性の表情。素敵だなあと思ったのですが、ポストカードはありませんでした。残念。
死に惹かれるかと思えば、強く生を意識させられる絵もあって、ムンクの揺れ動く心の中を、絵を通して観ていくのだと思いました。
常設展は、新館が工事中になっていて展示作品数が減っています。ダフィット・テニールスの「聖アントニウスの誘惑」が展示から外れたのは寂しい限り。
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