印刷博物館で3月25日まで開催中の「モード・オブ・ウォー」展に行ってきました。
東京大学大学院情報学環所蔵 第一次世界大戦プロパガンダ・ポスター コレクションから選び抜かれた百点が展示されています。
トッパン小石川ビルの地下一階にあるのですが、青い色のビルが遠目によく目立っています。
プロローグ展示ゾーンだけでも結構なボリュームがあります。ラスコーの壁画から始まり、CDやICチップまで様々なメディアの流れが分かるようになっています。
映画「父親たちの星条旗」でも、星条旗を掲げた若者たちが、国債を国民に買わせるためのプロバガンダとして全米を行脚していました。展示されているポスターを見ると、第二次、第三次と何度も国債が売られたことが分かります。国債を買わなければアメリカが負けてしまう。子どもたちも節食することで、勝利へと貢献するようにと描かれたもの。自由の女神が、軍隊を率いてる絵もあります。女性たちも軍事工場で働くことで、男性たちと同様に戦力となっているとアピールしたもの。絶対にこの戦争に負けるわけにはいかない、という意気込みが伝わってきます。こういった資料がきちんと保存されていることで、いかにして国が国民を巻き込んでいったかがよく分かります。文字だけよりも、インパクトのある絵とキャッチコピーで、人々の心に愛国心を抱かせているようです。
企画展のあとに総合展示ゾーンも見ていったのですが、展示物に関する説明は、タッチパネルを利用して聞いていくので全部しっかり見ていくとかなり時間がかかりそうです。自分もかれこれ90分ぐらい滞在していました。
ガラス張りになっている印刷工房では、実際に人が働いている所を見学できます。人の視線で疲れたりしないのだろうか…。3時から先着6名で体験コースが開かれていました。
パソコンを使い、好きなイラストを選んでポストカードを作ったり、多色刷りでカレンダーを作ったりと、印刷の工程を楽しめるコーナーもあり。
20分ぐらい歩いて、講談社野間記念館にも行ってみました。
椿山荘の先にあるのですが、たどり着くまでの坂道がきつかったです(泣)

「鏑木清方と仲間たち~金鈴社に集った人々」展は3月11日まで開催中です。入場券を購入したらポストカードが一枚ついてきました。ラッキー。
鮮やかな緑色が印象的な絵の数々。旧社長邸を改装して美術館にしたそうですが、木々に囲まれて静かな空間でゆったりと絵画を鑑賞することができます。休憩スペースも広く、自動販売機が置かれているので、ゆっくりできるのがいいです。
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