日比谷で「オリバー・ツイスト」を観た後、天気が良かったのと余力があったので美術館でも行こうかとふと思いつく。「オリバー・ツイスト」のエンドロールでエッチング画のロンドンと、撮影場所や交響楽団の名前にチェコの文字を見てしまったのが運のつきだったんでしょうね。
東京都現代美術館で「転換期の作法 ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーの現代美術展」をやってたなと。しかし、数回しか行った事がない美術館なので最寄駅さえうろ覚え。書店に寄って、雑誌で場所を再確認して出発です。
美術館のチケット売り場で「転換期の作法」展のほかに、「日本画から日本画へ」展と常設展の共通券が千五百円で販売されていたので、こちらを購入。
まずは「転換期の作法」から観賞する事に。入り口で観賞ガイドをもらえます。これがあると、作品のバックグラウンドが分かりやすくて助かりました。
映像作品がかなりの点数あるので、じっくり観ているとあっという間にとんでもない時間になっています。
ポーランド出身の四人組「アゾロ」の作品が面白くて好きです。一歩間違えると、お笑い集団になってしまうような気が・・。入り口のところで流れていたビデオのBGM、学生時代にサークルで演奏した曲なのに曲名を思い出せず。なんだったかなー。
INERS社が製作した「ウォールマスター」と「手押し車作業台」も、その発想から実際に作り上げてしまう所が素晴らしい・・。説明文も真面目に作ってあるし。
実際に体験してみることがでます。一人で行ったので遠慮しましたが・・。結構重いようなので、「これはまずい」と思ったら館内スタッフが助けてくれるそうです。
「ウォールマスター」はローラーで壁にペンキを塗る要領で体を鍛えます。推奨練習時間は、最大6~8時間。腕の筋肉や三頭筋、腹筋が鍛えられます。
「手押し車作業台」は手押し車の要領で体を鍛えます。歩行ベルトがついているので、実際に歩くことが出来ます。ただし、ローラーが予想より早く動く危険があるので、最初の一歩は要注意です。
推奨練習時間は6時間。
ネーメトの作品「27メートル」では、ヘッドホンを利用してスロヴァキアの小都市に実在する通りを体験できます。床に線が引いてあるので、それに沿ってゆっくり歩きながらヘッドホンから流れてくるその通りの物音や、現地の人のその土地に対する思いなんかを聞くのです。
目をつぶって聞いていれば、海外の街角を歩いているような気になってきます。
予想していたよりもかなり楽しめました。
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「日本画から日本画へ」展
松井冬子さんと町田久美さんの作品に心惹かれました。
松井さんは作品集が刊行予定なので楽しみです。ポストカード類があるかと、期待しましたが無くてがっかり。
常設展も冬バージョンになっていて、多少作品の入れ替えがありました。
イヴ・クラインの作品が見られるなんて。
ボルタンスキーの「死んだスイス人の資料」では、展示スペースが非常に薄暗い中で、一人ぼっちだったので少し不気味でした・・。
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