「日本美術が笑う」展 縄文から20世紀初頭まで、笑い展 現代アートに見る「おかしみ」の事情(森美術館 5月6日まで開催中)に行って来ました。
会場のうち「日本美術が笑う」展が三分の一、「笑い」展が三分の二で、現代アートのほうが出展数が多いような気がしました。
若冲、河鍋暁斎、円山応挙、蕭白など好きな画家さんの作品が数点ずつあったので、幸せです。
若冲のはカラフルな作品ではないので、割と地味な印象を持ちます。でも若冲。寒山拾得が手抜きのように見えても若冲。掛け軸に白象がみっしりと描かれてます。可愛いなぁ。暁斎の屁こき大合戦は、絵巻物の最初から最後までを動画で見ることができます。お芋がたくさん運ばれてきて、お尻を出して皆で屁をこきまくりですよ(笑)しかも途中でドクターストップかかってます。ああ、面白い。
蕭白の屏風絵には、足が止まります。いいなー、欲しいなー。
応挙の虎は目がぎろりとして、毛並みがふさふさ。もう一目ぼれですよ。
会期前半の平日午前中なんで、そんなにお客さんいなかったのです。なんか足元がぼこぼこしていて、つまずいている人がちらほら見受けられました。
現代アートは面白かったですよ~。参加型のもありましたが、一人だったから遠慮しました…。
「日本に潜伏中のビン・ラディンと名乗る男からのビデオ」和室を再現した小屋にビデオが流れていて、畳に上がれるようになっていたのですが、ブーツだったために断念。なんか正座して拝聴したほうが面白いかなと思ったのですが。で、家に帰ってパンフを見て会田誠さんだったと分かり驚きました(笑)他にも人がいたので、作品紹介のパネル見られなかったんですよ。ああ、もっとちゃんと見ておくべきだった!!
「滝」という作品。男性用の便器に、苔むした石が重ねて置いてあり、赤外線センサーによって近づくと水が流れます。不意打ちに笑えました。なんかストレートだなと。
あと凍った湖の上で、吹雪に吹かれながらアートとライフを行ったり来たりする、ブラックスーツを着た男性。
どっちに行っても厳しい生活が待ち受けているようです。
G.I.ジョーが部屋中に、がさごそがさごそと蠢いているファンシーな部屋にも注目。
人が切れると監視員のお兄さんが、オブジェにぶつかって動けなくなったり、集団で固まってしまっているのを、並べ替えてます(笑)みんな真面目な顔してスーツ着て、ほふく前進してるんです。なんとも言えない空間です。
他にもいろいろありますが、映像作品を全部見ようとすると、一番長いので約一時間ほどあるので時間には余裕を持ったほうが宜しいかと思われます。
最後に展望台に行ってみました。よく晴れているのですが、風がないために遠くが霞んでいました。残念。
国立新美術館が直ぐ近くに見えます。

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