以下の文章ではNumb3rsに関するネタバレを含みます。
ご注意ください。
Numb3rs #5 危険な高層ビル
学生が橋から飛び降り自殺を図った。その学生フィンは二日前にチャーリーのもとを訪れ、論文に必要な数式についてのアドバイスが欲しいと頼んでいた。しかし、チャーリーは忙しいと言って相談に乗らなかった。
チャーリーは現場で捜査に当たるドンに、数式から考えて落下地点から20~30センチずれているので、自殺ではなく殺害の可能性があると訴える。ドンは弟の頼みとあっては断われず、殺人として捜査を開始する。
チャーリーと仲の良いラリー博士が、学生からのアンケートで嫌われているようだと落ち込んでます。自分が学生の頃には、教授の授業が分かりやすいかどうか、アンケートなんてやらなかったです。今は先生やるのも一苦労ですねぇ。チャーリーは自分もアンケートの結果が良くなかったと励まします。うーん、チャーリーみたいなら先生なら数学の話を聞くのも悪くないかも(笑)
デビッドとテリーが検死官のもとを訪れ、死因について尋ねると、殺人の可能性も捨てきれないという。
なんだかCSIっぽくなってきましたよ~。
フィンの生前について調べると、重度のうつ病にかかり、恋人と別れ、論文ははかどっていなかったことが分かった。ドンは自殺との確信が強まる。一方チャーリーはドンのおかげで、フィンの研究室に入り込むことに成功する。一体、何を調査していたのか。フィンはコール・センターというビルについて、調べていたようだ。何度もビルに電話していたことも分かった。チャーリーは建築の専門家ではないが、ラリーと一緒にビルの問題点を探ろうと必死になる。
なんだかどこかで聞いたような事件ですよ…。
市に提出した設計図と違うとか、なんとか。
ビルのオーナーのコールが、安全を無視して、費用を浮かしたとも思われたが、自分のオフィスが入ってるビルなのに手抜きをするはすがない。
地震にも風にも強いビルだが、斜めからの風には弱いことがチャーリーたちにより判明する。
しかし、数学者のくせに、口出しをするなと追い返される。
ダンは基礎工事に関った人たちの資料を手にし、なんとか化けの皮を剥がそうと必死になる。
ここでチャーリーが活躍ですよ。大事な基礎工事を行った溶接工が、低賃金の不法労働者だったと突き止めます。数学者は直感記憶から、パターン化された数字を認識することができるとか。その能力で、出勤時間や登録番号に4や7の数字があまりにも不自然に多いと気付き、実在しない記録だと分かったのです。
基礎工事の手抜きが明らかに。
結局、フィンの遺書が遅れて配達され、彼の死は自殺だと決定した。
チャーリーは、自分があの時に話を聞いていれば、と後悔の気持ちもあったから真相を知りたかったのでしょう。ドンはそのことを理解してくれてると思います。自分は文系だったのですが、論文書いているときにもそんなに孤独を感じることはありませんでした。提出期限までの時間との戦いはあったけど。理系だと、それが確かなものか否か証拠があって、正解を導き出さなければならないから、精神的に強くないと駄目なんだと今回の話を観てて思いました。孤独なときがある、と言ったチャーリーは悲しそうな情でした。誰も自分のやっていることを理解してくれないと、不安になるのだと。
天才と言われる彼でも、人知れず苦労してるんだ…。
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