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海外ドラマ(CSIシリーズ、LOST、HEROES/ヒーローズ、アグリー・ベティ等)のネタバレ感想をメインとしています。
30 . April
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13 . May
舞台「タイタス・アンドロニカス」を観て来ました。
とはいっても、自分が行ったのはさいたま芸術劇場です。
本日13日と明日14日は富山でやってます。行きたかったけれど、急には時間とお金の都合がつきませんでした。

さいたま芸術劇場には初めて行きました。
与野本町駅から徒歩7分となってましたが、周囲に何もないのでもう少し長く感じられます。
大ホールだったのですが、舞台と客席がとても近かったです。
開演前、ホワイエには実際に舞台で使用される衣装類が置かれてました。
もっとじっくり見ておくんだった!!
舞台ではリハーサルのような感じで、すでに俳優さんたちが姿を表しています。
通路ですれ違ったりもしましたよ。
客席最前列の真中の席だと、本当に目の前で俳優さんたちが演じてるのが観られますね。
上演中、短刀がお客さんの足元に転がってましたもの。

タイタス役の吉田鋼太郎さんは、一芝居の間にぐっと老けて見えるほど迫真の演技でした。
自ら息子を切り殺したときの勇ましさと、罠にはめられて息子たちを失い、愛娘のラヴィニアまでもが汚され舌と両手首を切り落とされて哀れな姿となった様を目にしたときの悲痛なまでの悲しみ。

タイタスを罠に陥れたのは、ゴート族の女王でローマ皇帝サターナイナスの后となったタモーラ。
麻美れいさんが演じています。タモーラが命乞いをしたにも関らず、それを無視し、彼女の長男の命を奪ってしまったタイタス。タモーラは復讐を誓っていたのでした。
タモーラが息子を失った悲しみにも際限はなし。復讐は復讐しか招かない。
そんな悲しみに浸る彼女に哀れみを覚えたのか、サターナイナスはタモーラの美貌に気づいて妻とします。
サターナイナスを演じるのは鶴見辰吾さん。タモーラに利用されているとは露知らず・・・。

タイタスを舞台の端からじっとにらみつけている青年がいました。
あまりの殺気に、目をそちらに向けるのも怖いぐらいでした。
小栗旬さん演じるエアロンです。自分の台詞がないときでも、常にタイタスをにらみ続ける。
怒りや憎しみには常にエネルギーが必要です。
悪魔の化身のようなエアロンを演じるにあたり、かなり筋肉質な体に作り上げているのが見て取れました。

タモーラの生き残った二人の息子、ディミトーリアスとカイロン役の大川浩樹さんと鈴木豊さんも筋肉質でいい体つきでした。上半身裸の衣装だし、森の中のシーンでは赤いリリアン製のふんどし一丁姿で登場されます。
目のやり場に困りました(笑)赤いリリアンは血を表しているのです。

タイタスの長男ルーシアス役の廣田高志さん、右側二の腕に大きな痣のあとがありました。
もう黄色っぽくなっていたので治りかけという感じ。しかし、あれだけ大きいと痛かっただろうなぁ。
殺陣が激しいので、怪我も絶えないのでしょうね。
たった一人で生き残り、ローマ帝国を率いていかれる方です。
エアロンの悪巧みに気づき、彼を死へと導く役。うーん、格好いいです!
少年ルーシアス役の西本健太朗さん、最初女の子かと思いました・・。綺麗な顔立ちしてます。
声がちょっと枯れてしまっていたのですが、がんばって演技されていました。
開演前に、グレート義太夫さんと仲良さそうに話していたのが印象的。
作品と同じように、皆から可愛がられてるんだなぁ。

悲劇のラヴィニア役の真中瞳さん、舌を切り落とされる役なのであの状態で演技するのは大変だろうなぁと。
でも、タイタスがタモーラの息子二人を殺害し、その肉体を料理して母親に食べさせるという計画を考えついたとき、側にいたラヴィニアの心の底からの嬉しそうな表情が忘れられません。・・怖いです・・・。
笑ってるのに、とても怖い。復讐に微笑むラヴィニア。涙にくれていたあの弱々しい女性は、どこへ消え去ったのか。

ラヴィニアの愛するバシエイナス殿下には、横田英司さん。
タイタスが勝手に、自分の兄サターナイナスとラヴィニアを結婚させようとしたときには、大慌て。
謀反を企ててるとか言われるし、弟は辛いよ・・。

映画版の「タイタス・アンドロニカス」では、ほとんどバシエイナス存在感なしだったけど・・。
横田さんのバシエイナスは素敵でした。
映画だと、アンソニー・ホプキンスがタイタスを演じていました。彼の場合、気に入らないやつは全て料理して食べてしまいそうな勢いが・・。(それはレクター博士で、別の映画)

ストラットフォード・エイボンで、シェイクスピアの全作品を上映して行くイベントが行われているのですが、この蜷川さんの「タイタス・アンドロニカス」は来月英国で公演されます。
もう追いかけて行きたいぐらいです。
あのイアン・マッケランの"リア王"も上演されるそうだし。
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18 . December
東京芸術劇場で「夏の夜の夢」を観て来ました。

アテネの公爵シーシュースと、婚約者のヒポリタは婚礼を控えています。
ライサンダーとハーミアは両思いの恋人。
しかし、ハーミアの父親イージーアスはディミトーリアスを娘の結婚相手にと考えています。
ディミトーリアスもハーミアに夢中。
そしてハーミアの幼馴染であるヘレナは、ディミトーリアスに夢中。

妖精の王オーベロンは、女王ティターニアがインドから連れてきた小姓が欲しくてたまらない。
ロビン・グッドフェローことパックは、オーベロンに頼まれて惚れ薬を手に入れてくる。

そこにシーシュースとヒポリタの結婚式の時に行われる、舞台劇の練習をしている職人連中も登場してきて・・。

冒頭、甲冑姿の人物二名が登場し、剣を交えています。
兜を取ると、シーシュースとヒポリタだと分かります。
背後のスクリーンには二人の影が映し出されて、幻のよう。

そこへイージーアス登場。娘が自分の言う事を聞かなくて困っていると訴えます。
ハーミアとライサンダーの衣装は、白いドレスに白いスーツ。
見ただけで恋人同士ということが分かります。ディミトーリアスはかっちりとりたスーツ姿。
いかにも父親のお気に入りの男性という感じ。

ヘレナはどこにでもいる娘さんという感じです。ディミトーリアスと並ぶと、ほとんど背が同じぐらいでしたが・・。
ヘレナはどうしてハーミアばかりがもてるのよ!!と怒る場面は、非常に力が入っていたし見ていて楽しめました。
どうやったら、ディミトーリアスに好かれるようになるのかとハーミアに質問するところとか。
パックの仕業で、ディミトーリアスもライサンダーも二人ともへレナに夢中になってしまったときは「バカにしないでよ!!」と啖呵を切ってみせたり。顔を真っ赤にしてセリフを言っていたから、咽痛めたりしないのかと心配になったり。

男性二人の取っ組み合いもゴロゴロ舞台を転がって、力が入っています。
隙を見てヘレナの腕にからみつくライサンダーが可愛かったです。

妖精王オーベロン、衣装とメイクに何だかデジャヴを感じました。しかし、何かは思い出せず。
「I'm invisible」とニヤリとして自分で言ってしまうところが、お茶目です。
パックは赤毛の男性。タンクトップにルーズなパンツ姿。
面倒くさそうに王の言いつけに随います。舞台から降りてくるシーンがあったのですが、自分の座席と丁度反対側の方に行ってしまったので残念。
小姓の人形は、遠くから見ると本当に生きているみたいでちょっと不気味。

結婚式のシーン、ヒポリタが蝋燭を手に入ってくる所は本当に綺麗でした。
劇中劇のピラマス、シスビー、ライオン、月、壁、序詞役、笑わせていただきました。
「ム~ンシャ~イン」って。「ダイ、ダイ、ダ~イ」も好きだわ。
本で読むよりも、実際に舞台で見る方が何倍も楽しいです。
序詞役さん、最初と最後でTシャツの文字が違うのは細かい芸です。
壁役さんの赤いブリーフ姿が忘れられません(笑)。
17 . July
友人からのお誘いで帝国劇場で8/26(金)まで上演中のミュージカル「モーツァルト」に行って来ました。
自分は普段全くといっていいほどミュージカルを見ないので、ライブの良さを味わいました。友人に感謝です。

モーツァルトが井上芳雄さん、コンスタンツェは西田ひかるさんでした。
友人が井上さんを非常にお薦めしていたのですが、観て納得。
声の伸びが素晴らしいですね。咽を痛めてしまわないのかと心配になるぐらい。
幼い頃は"神童"と呼ばれていたのに、大人になったらただの人で、作曲家としてなかなか売れない事への葛藤が伝わってきました。
"MOZART"の公式サイトでは、「影を逃れて」の動画が見られます。
第二部でも繰り返し歌われるので、耳に残ります。耳に残るは君の歌声ってね。
子ども時代のモーツァルトを演じる女の子が、"神童と呼ばれていたころの自分"として大人になったモーツァルトにずっと寄り添っています。セリフはないけれど、舞台にいて作曲をしているフリをずーっとしているのが大変そうだなと。

コンスタンツェの西田さんも、モーツァルトとの結婚後に夫婦のすれ違いを嘆くシーンが迫力がありました。
しかし、自分も毎晩舞踏会に行っているのでは、夜遊びをしているモーツァルトを一方的に責めるのも難だなぁと思ってみたり。

モーツァルトの父、レオポルト役は市村正親さん。
息子に過大な期待を寄せています。
自分の才能に溺れ、留学先で放蕩三昧のモーツァルトに対して苛立ちを覚える様はやはり上手いです。
幽霊となって登場し、レクイエムの製作を依頼する様は、シェイクスピア作品のようです。

レオポルトが遣えるザルツブルグの領主コロレド大司教には、山口祐一郎さん。
個人的には馬車のシーンが好きです。あんな風にセットを利用するんだと。
横柄な権力者で、何事も自分の思うようするタイプ。しかし、以外にもレオポルトに対する嫉妬が明らかに。
レオポルトは自分の息子モーツァルトは、神童で音楽の才能に恵まれている。それならば自分の孫(モーツァルトの姉、ナンネールの息子)にも才能があるはず。だから、モーツァルトがダメなら孫を遣えさせると訴えてきます。
それがコロレド大司教には"カチーン"ときてしまうわけです。自分の子どもたちには、天賦の才がないという事実。お金では手に入らない、才能というものに対する人間の欲望を表している人物だと思います。

モーツァルトの姉、ナンネール役は高橋由美子さん。
「私だって音楽の才能があったはずなのに、弟に才能を伸ばす機会を奪われてしまった」
厳粛な父親と奔放な弟の間に立たされて、気苦労が絶えない可愛そうな女性。
結婚したくても、弟のせいで家計は逼迫し、父からは貧乏人とは結婚するな、と言われる始末。
なんとか結婚すれば、相手に「弟からお金を借りられない?」と金の無心をされてしまうし。
周囲の男性がダメな人ばかりな気が・・。

劇場支配人シカネーダー役の吉野圭吾さんが、個人的に気になりました。
アンサンブルの部分で、一人面白い動きをしていたりと、なんだか目で追ってしまいます。

公演終了後、その後の日程の空席状況をプリントアウトした紙が配布されていました。
割とまだ座席は残っているようです。しかし、時間が夜の部で5時45分からだと行きたくてもなかなか無理ですよねぇ。遅れて来た人もちらほらいたし。
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