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海外ドラマ(CSIシリーズ、LOST、HEROES/ヒーローズ、アグリー・ベティ等)のネタバレ感想をメインとしています。
30 . April
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23 . February
ひばり観てきました。ネタバレありますので、ご注意ください。


原作はジャンヌ・アヌイ。
開演のベルが鳴ることなく、舞台は始まります。気が付くと俳優さんたちが出てきていて、端っこで甲冑を着せたりと準備を始めています。なので、できれば余裕を持って着席できるといいのかなと思います。客席の通路を通って来る俳優さんもいます。女性用トイレには長蛇の列ができてました。

三時間にも及ぶ舞台で、台詞は優雅で流暢です。ジャンヌ・ダルクを演じる松たか子さんは特に台詞の量が多いから、覚えるのが大変だったろうなあと。最初から最後までほぼ出ずっぱりですし。
舞台はボクシングのリングのようになっていて、出番を控えている俳優さんたちは囲むようにして座っています。観客席と、舞台の境目がほぼありません。尚且つ上演が始まってからも、客席の照明はそんなに落ちません。私達も出演者の一部、というあり方のようです。
途中でシャルル役の山崎一さんのカツラが取れるというハプニングがありましたが、近くで観られたのでラッキーだったかも。客席の通路を何度か行ったり来たりするので、席が近い人は間近で観られますね。

ジャンヌが法廷で裁かれるところから始まります。まず天使からのお告げがあり、家族との揉め事が起こる。
松さんは天使の声も出すのですが、録音した声に合わせて口パクしているのかと思ってしまいました。ショートカットで、スウェットの上下を着ている、痩せて小柄な女性から出ているとは。
家族は、娘に男が出来たのを隠すために嘘をついているのだと相手にしない。父親にいたっては殴りつけてでも本当のことを言わせようとする。しかし、ジャンヌは負けることがない。
ジャンヌは村へ行き、兵士に会う。自分は天使のお告げを聞いたので、フランスを守るために男の格好をし、皆と一緒に戦わなければならないと。
ラ・イール(妹尾正文さん)とのやりとりが最高です。ジャンヌは上手くラ・イールを丸め込みます。ああ、女って怖いねえ(苦笑)

ジャンヌを弁護する司教のコーションには増岡徹さん。彼女がどこにでもいる少女であったとは認めるが、天使の声を聞いたことに関しての追求はするどいものがあります。
ジャンヌを追い詰めるウォーリック伯爵には橋本さとしさん。フランスと敵対するイギリスの伯爵です。いつも片手に一輪の薔薇が。うーん、格好いいです。ジャンヌが死刑になったら、聖人としてあがめられ、フランスの国力が上がってしまうことを危惧する、現実派。
裁判を傍聴するジャンヌの母(稲葉良子さん)が、亡きくずれているのが印象的でした。スポットライトの中心ではないのですが、しっかり演技しているのです。支える父(二瓶鮫一さん)も、冒頭でジャンヌをきつく叱り付けた印象とはうってかわって、判決の行く末を見守っています。

ランスでシャルルは戴冠する、とジャンヌは予言する。次期国王ともなろう人物からの信頼を勝ち得て、ジャンヌは軍の旗頭になり、イギリス軍を次々へと破って行きます。
シャルルは、王妃(月影瞳さん)と愛人アニェス(小島聖さん)との間に挟まれて、王位継承レースからも外れ、かなり追い詰められた状況にあった。ジャンヌは彼を皇太子ではなく、シャルルと名前を呼ぶことで一人の人間として認めた。ここでジャンルとシャルルの友情にも似た絆が結ばれる。
王妃には妻としてのプライドがあり、アニェスにはシャルルの愛を得ているというプライドがある。アニェスの小島さんは衣装を着てメイクをすると、全く別人ですね。パンフレット見て驚きました。完全に役になりきってます。凄い。

異端審問官の壌春彦さんは、スペインから来たという設定です。スペインとフランスは同じカトリックですものね。有罪とするための弁論に長けているので、キリスト教とはなんぞやという話が次々に展開されていきます。ジャンヌも最初は上手く答えているものの、人生の齢を重ねていないがゆえの、あまりにも真っ直ぐな感情が吐露されてしまいます。戦争が大好きだと。一つほころびができると、あっという間にそれは大きくなってしまいます。ラドヴニュ師(横田栄司さん)がジャンヌをかばっても、反対に彼は退場させれてしまいます。
ああ(泣)でも、暫くすると再び舞台に登場です。うう、良かった…。

最後なんですが、あれはどうなんでしょう。なんかどばたばしてて。あくまでも物語で、ジャンヌは語り継がれていくのだという感じかな。リュック・ベッソンの映画のジャンヌ・ダルクが、わりと突き放したような印象をもったので、今回の舞台はわりと温かみがある終わり方でした。

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17 . February
コリオレイナス観てきました。手短にいうと「口は災いの元」ですかね。あと「母は強し」とか。
以下の文章ではネタバレありますので、ご注意ください。



さいたま芸術劇場では、開場前に地下のスペースで音楽会が開かれてました。開演一時間前から三十分です。映画音楽メドレーの日で、私の好きな「キャラバンの到着」が演奏されてラッキーでした。
開場入りしてショックだったのは「エレンディラ」のチケットを発売していたこと。給料日前で余分なお金を持っていなかったために買えませんでした。うううう。会場はさいたま芸術劇場に決まったのですね。どっかの体育館を使用して、という話だったのがセキュリティの問題でおじゃんになり、その後どうなったのか気になっていた抱く品です。

パンフレットを買って、席へと行きます。舞台には幕の代わりに、マジックミラー仕様の大きな引き戸がどどんとあります。観客も出演しゃということなのかなあと思いつつ、トイレへと。この劇場は女子トイレの数が少ないのです。途中の休憩時間も15分しかないので、焦りますよ。

舞台は階段状になってます。うーん、俳優さんの運動量はすごいだろうなあ。おお、階段落ちですよ。昨年のタイタス・アンドロニカスもローマ時代の作品で、殺陣があったけど、今作は日本刀を使用してます。刃がぶつかり合うときの効果音に合わせて、刃を交わすから大変です。痣や傷が絶えないでしょう。きっと。

ローマ側のイメージ色は黒で、敵対するヴォルサイ側が白。白い甲冑のデザインが素敵です。
階段の上に襖絵があり、そこが変わることにより場面展開が行われます。ただローマ市内のときには、襖絵でなく多聞天、持国天、増長天、広目天の四天王像が置かれます。ローマの話だけれど、日本や中国なんかの印象が強いです。

ヴォルサイの城に乗り込み、独り城塞内に閉じ込められてしまったケイアス・マーシャス。矢が体のあちこちに刺さった状態で演技するのは迫力があります。唐沢さん凄いです。連日の舞台で、声も枯れ気味でしたが、話が進むにつれ役柄が憑依していく感じです。彼の功績により、ローマは勝利し、名前をケイアス・マーシャス・コリオレイナスと名乗るようになります。しかし、彼の高慢さは平民代表の護民官たちには嫌われていた。執政官の候補となったコリオレイナスは、ボロをまとい平民に頭を下げて自分に投票するように願わなければならない。しかしプレイドの高い彼は、素直に頭を下げるはせず、はぐらかしては票を手にする。
このやりとりにはおもわず笑ってしまいます。

父親のようでもであり親友であるメニーニアスは彼の言動を心配し、アドバイスをする。うーん。鋼太郎さん格好いいです。実の母親ヴァラムニア(白石加世子さん)は、息子の性格をよく知っているので、なんとか上手く収めようとします。実の父親が亡くなっていることもあり、母親兼父親のようなキャラクターです。衣装の刺繍が凄く素敵でオペラグラスでじーっと見てしまいました。妻のヴァージリア(香寿たつきさん)は、コリオレイナスと正反対のタイプで、おとなしく三歩下がって仕える女性です。幼いマーシアスが、めちゃかわいかったです。祖母や母親と一緒に頭を下げるシーンとか。

コリオレイナスはその性格が災いし、ローマを追放されてしまう。その彼が頼りにしたのは、敵国ヴォルサイのタラス・オフィーディアス(勝村政信さん)。ローマの平民には頭を下げなかったコリオレイナスですが、オフィーディアスには頭を下げます。お互い好敵手ともなると、憎むばかりでなく一目置く存在になるんですかねえ。オフィーディアスはコリオレイナスに手痛く破れたにもかかわらず、彼を受け入れます。そしてオフィーディアスの部下になることで、ローマに復讐を誓うコリオレイナス。
しかし、コリオレイナスの戦闘能力と人望は、オフィーディアスを脅かすようになって行きます。

殺伐とした話ですが、役者さんたちの演技によってコミカルな部分もあって、笑えるし、いろいろ考えさせられます。平民として、扇動する者に付いて行ってしまうのは、自分も同じ立場にいたらどうだろうとか。あと男の嫉妬ですかね。コリオレイナスって一匹狼タイプだから、誰かのために尽くすというより、自分のことだけみたいで。自分の見方にならないのなら、潰してしまえ、というか。終わったあとは全身の力が抜ける感じです。
最後の舞台挨拶には蜷川さんも登場です。階段状になっていたので、役者さんたちが上がったり下りたりしていて大変そうでした。何回も出てきてくれたのです。いいもの観ました。
04 . February
りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ「マクベス」チケット取れました。
良かった~。翌日には大阪に飛んで、エリザベート。楽しみだけど、四月はハードになりそうです…。
五月のAUNの公演が中止になってしまったのは残念(泣)
去年の「終わりよければすべてよし」良かったのになあ…。

ひとまず今月の「コリオレイナス」と「ひばり」、もうすぐ観られるので楽しみです。
28 . January
ミュージカルスウィングボイーズを観て来ました。

昭和初期から太平洋戦争後まで、敵国であるアメリカの音楽を聴く事は許されない時代があった。
ジャズやレビュー、ダンスホールなどもってのほか。しかし、音楽を愛する者たちは諦めない。
雨戸を閉めて練習をし、窓を開けては軍艦マーチを演奏してみせる。
しかし、赤紙は一人一人メンバーのもとに送られてくる。再会を約束し、最後の演奏を録音するメンバー。
自分たちの音楽が、後世の誰かに聴いてもらえるようにと。

ミュージカルに登場する俳優さんたちが、実際に生演奏を繰り広げます。
自分も学生時代は一応音楽系のサークルだったので、どこか懐かしかったです。
ムーンライトセレナーデとか。歌って演奏してだと、二倍大変です。楽器は温めておかないと、音が出ないし…。
各ソロパートの部分は、お見事でした。

男爵には小野ヤスシさん。ボケが絶妙です。ダマシタ君、ジャマシタ君って(笑)
男爵夫人は福地洋子さん。音楽好きなこの二人の出会いから、音楽一家が出来たのです。
男爵の次男、孝之さんは高野絹也さん。音楽が好きなお坊ちゃま。兄が満州勤務の軍人さんなのに、自分は好きなことをやって過ごしているので若干引け目を感じています。彼がいなければ、練習も出来ないし、発表の場もなかったでしょう。
男爵の長女純子(スミコ)には、片桐和美さん。丸の内のOLからレビューのトップ歌手へ。
華があります。もんぺをはくことに抵抗感があるお洒落さん。レビューの演出家の山下君(谷口浩久さん、 角川裕明さんのダブルキャスト)に押しに押されてレビューの舞台へ。怒ったときには、会話が英語になります。日本語だと、何と言っているかすぐに分かるから、英語の方が言いやすいかも。

前半は楽しく、明るく、音楽を楽しんでいられます。
後半、戦争が始まってからは、各戦地で戦うバンドのメンバーの生死が描かれていきます。
自分もアメリカかぶれなので、音楽を始めとして禁じられたら生きていけません(泣)
このことは今の時代に生まれて良かったと、改めて思います。
11 . January
スウィーニー・トッド観て来ました。

入り口を通過したところ警備員さんに呼び止められました。
うぉ、何も悪いことはしてないよ~。ホリプロチケットで正規購入しましたよ~。
と内心大慌てです。
トランシーバーでの会話から推察すると、私のチケットの列でダブルブッキングが発生している模様。
結構前の席だから違う場所で見るのは嫌だなー、と思っていたら「このチケットで大丈夫です」とのこと。
なんだったんだ!?
ま、入場できて良かったけど。
ちなみに私の両隣は空席でした。いやはや。

18世紀末のロンドン。無実の罪で流刑にされ、妻を奪われた理髪師の男性。
脱獄し、水夫のアンソニーに助けられる。
理髪師はスウィーニー・トッドと名乗り、彼の復讐が幕を開ける。

以下の文章ではネタバレありますので、ご注意ください。




髭剃る振りをして、咽を掻き切っての殺害。
遺体はロンドン一まずいパイ屋の女主人の、ミートパイとなる。
自分の妻は行方不明、実の娘は諸悪の根源であるターピン判事の養女となっていた。
スウィーニーは判事に復讐を誓い、彼が理髪店に訪れてくることを祈る日々。

ストーリーは非常に暗いのですが、笑いの連続でした。
パイ屋のラヴェット夫人を演じている大竹しのぶさん、暗い話を明るく盛り上げてます。
観客の視線を、完全に自分に惹き付けてるのが凄い。
トッド役の市村正親さんとのからみが楽しいです。
いや、殺人を擁護しちゃまずいでしょ(笑)
トッドのことが大好きで一生懸命なのが、見ていて微笑ましいです。
あ、血液を捨てるシーンは生々しい赤色でした。何でできてるんだろ。
二階から地下室へとダストシュートのように落ちていくのですが、実際見ているとなかなか荒っぽい仕掛けです。最初のうちは笑いが起きてたぐらい。

タイミングの悪い水夫、アンソニーを演じていた城田優さんは手足が長くて背が高いので、まるで外人さんのようです。なんか一生懸命走り回っていたのが印象的。素直で可愛いです。彼に気を取られていたら、背後でトッドが何かやらかしていたりして。

アンソニーと恋に落ちるのは、トッドの娘ジョアンナ。ソニンさんが演じてます。キーが高いのと、歌が難しいので大変だったろうなと思います。名前も知らないのに、アンソニーと駆け落ちの約束をする辺り笑ってしまいます。
それが判事にばれて、精神病院に入れられてしまうのですが、アンソニーが助けに来たとき、彼は銃で医者のことを撃てなかったのに、ジョアンナは簡単に撃ち殺してました…。父親譲り…。
アンソニーとジョアンナの背の高さが違うので、ハグすると"ひしっ"て感じで可愛いんですよ。

武田真治さんの演じたトバイアスは、じつはかなり重要な役どころでした。
歯を無理やり抜かれて可哀想に。あの血のりも生々しかった。
ラヴェット夫人のことが好きなのに、彼女はトッドに夢中。彼女のまずいパイを美味しく食べてしまうんだから。愛がなくてはできないことです。
歌で一生懸命に想いを伝えるシーンは切ないです。

敵役のターピン判事は、養女にしたジョアンナへの想いを断ち切れない。
自分の体に鞭を打つシーンがあったのですが、映画「ダ・ヴィンチ・コード」のシラスを思い出しましたよ。
ジョアンナの母親にしたことを後悔一つしていない模様。
金を持つ者は権力をも手にする。その人柄なんか関係ないでのす。

「タイタス・アンドロニカス」では、息子たちの人肉パイを母親に食べさせて復讐を果たしてました。
今作ではトッドの復讐の相手を人肉パイにし、ロンドンの一般市民に食べさせる。
自分が無実の罪をきせられたときに、無視した市民たちへの復讐でもあるのでしょう。

判事を殺そうとするばかりに、大事なことを見落としてしまったトッド。
人を呪わば穴二つ。

お金と時間があれば、もう一度観たい作品です。
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