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海外ドラマ(CSIシリーズ、LOST、HEROES/ヒーローズ、アグリー・ベティ等)のネタバレ感想をメインとしています。
29 . April
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06 . July
ジーザス・クライスト=スーパースター ジャポネスク・バージョンを観て来ました。
友人から面白いよとお薦めされたので初四季観劇です。

ノリノリなヘロデ王がお気に入りです。
ピラトはなんとかしてイエスの処刑を止めようとしますが、怒れる民集のパワーの前に処刑を認めてしまいます。民衆のダンスはエネルギッシュで素晴らしかったです。最初はイエスをあがめ、自分の願いが叶わないとしると、途端に態度を変える弱さ。

ユダの絶叫が良かったです。イエスとマグダラのマリアへの嫉妬心が良く伝わってきました。
俺の言う事を聞いて欲しいのに、後から来た女にうつつを抜かしやがって。

人間臭いイエスの死への葛藤。なぜ我を見捨て給うた。
最後は悲しみに包まれます。

舞台の大八車の使い方、観ていて感動を覚えました。黒子ならぬ白子さんたちが大活躍です。
しっかり止めておかないと危ないですものね。開演前から舞台の奥に大八車が止めてあったのですが、車だと気付かずに、あの輪っかは何に使うのかなーと不思議に思っていました。

エルサレムバージョンも観て見たいです。

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05 . April
りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ「マクベス」'07に行ってきました。

ヘカテ(藤間紫さん)が杖を振ると、照明が明るくなったり暗くなったりします。この「マクベス」の世界全てを操っているかのような存在です。しずしずを現れるただけで、その場の空気が威圧されます。圧倒的なエネルギー。
ヘカテによってマクベスの悲劇が如何にして起こったのかを、見せてもらっているようです。

マクベス(市川右近さん)は、最初は有能な臣下として登場し、最後には予言に翻弄される哀れな王となって登場。バンクォー殺害の山場では、疑心に駆られた怒れる男を迫力満点に演じられています。
謀反人となった前国王の王子に殺害されるシーンでは、死という運命を受け入れ、抗うことなく殉じます。
見事な死に様と言えるでしょう。

マクベス夫人(市川笑也さん)は、男性なのに女性の恐ろしい負の感情を表現しています。
自分の夫を出世させるためには、どんな手段も選ばない妻。
そして栄華を手にしたけれど、良心の呵責に悩み心を病んでいく。

バンクォー(谷田歩さん)、あの姿勢だと頭に血が上らないかなあと心配してしまいました。
その姿勢から、腹筋と背筋を使って起き上がる場面は、とっても格好良かったです。
亡霊のように感情を表すことなく、目を見開いたまま、観客席の通路を通って退場する様をじーっと目で追ってしまいました。殺陣も素晴らしかったです。

マルカム(市川喜之助さん)は、王子そのもの。立ち居振る舞いから、会話の内容まで「王子」です。
マクダフを試すために、わざと嘘を付くとことか古典的ですが感動しました。

パンフレットを購入して見ていたら、06年公演のときの魔女役の人は日本人形みたいな格好をしています。
日本人形はなんだか髪が伸びてきそうで怖いです…。今回の衣装は中性的なすっきりした衣装です。日本人形バージョンを観ていたら、夢に出てきたかも。
30 . March
「恋の骨折り損」をさいたま芸術劇場で観てきました。

男性俳優のみで演じられる恋物語。
シェイクスピアの時代には、男性のみが舞台に上がって演じていた。
男が男を愛する喜劇。だからこそ下ネタもからっと明るく演じられるのかも。
ソネットの部分をラップに仕立てたことで、時代がかった愛の言葉が面白おかしく感じられます。
この部分は原作を読んでいて睡魔に襲われたので、こんな風に演じられるのかと驚きました。
ロシア人の演出も、ああそう来たかと。

ファーディナンド役の北村一輝さんは、学業に専念すると格好つけて見たものの、恋に落ちてうろたえる純情な王。恋する相手のフランス王女(姜暢雄さん)の気をなんとか引こうと必死です。姜さんがピンクのマニキュアをつけていて、綺麗だなあと。立ち姿のときも、指先にまで神経を使っているのが分かります。このカップル、女性の方が背が高くてがっしりしています。それをまた自虐ネタにするあたりが笑えます。

王の臣下ビローン(高橋洋さん)はロザライン(内田滋さん)の漆黒の瞳から目が離せない。
原作を読むと、ロザライン色が黒い。なので内田さんも日焼けサロンに通われたそうです。いやもう迫力満点。「かかって来いよ!!」って最高です。ビローンは、人の言葉尻を揚げ足取るタイプ。ロザラインはそれに上手く対抗して行きます。やり取りを聞いていると、まるで喧嘩をしているよう。しかし、二人にとっては好敵手が現れたことが何よりもの幸福。

王の臣下デュメーン(窪塚俊介さん)はキャサリン(中村友也さん)に一目ぼれ。
王の臣下ロンガヴィル(須賀貴匡さん)はマライア(月川悠貴さん)に一目ぼれ。
マライアがキャサリンの腕をさりげなく掴んで、ひそひそ話をしている様子はまさしく女性そのものです。
ってか、二人とも細いなあ。羨ましいです。色白だし…。
恋する相手に差し出すためのソネットを、一人声に出し練習するシーン、柳の木にこっそり隠れる所が楽しいです。倒れこむ演技が多いからか、舞台全体がファーに覆われています。たまに毛が抜けて、空中を漂ってるのが気になったり。

スペインの客人、アーマード(藤井びんさん)はなんで白塗り(笑)こてこてのキャラで大好きです。
小姓のモス(西村篤さん)のお尻ネタ、綺麗なお尻だなあと眺めてました。ごめんなさい。


17 . March
舞台「コペンハーゲン」を観てきました。

1941年第二次世界大戦の真っ只中で、ドイツ人物理学者のハイゼルベルグ(今井朋彦さん)は、恩師ボーア(村井国男さん)の元を訪ねる。ボーアはユダヤ系デンマーク人で、ナチス占領下のコペンハーゲンに妻のマルグレーテー(荒井純さん)とともに暮らしている。
死後の世界から三人は、この特別な日を振り返る。

物理、量子力学、相補性原理、不確定性原理、など高校のときに赤点だった話題が山のように出てきます。
この辺りの歴史や人物関係をもっと詳しく下調べうしておけば良かった…。
その点を除いたとしても、原子核爆弾の開発によって、人類の歴史を変えてしまうかもしれない葛藤に駆られるハイゼルベルグや、そんな彼を父親のように優しく見守るボーア、そんなボアーに苛立ちを覚えるマルグレーテ、三人の舌戦の凄まじさに思わず物語の中に引き込まれていきます。
舞台のセットを見た瞬間、原子モデルを思い出しました。三個の椅子が原子核で、歩き回る三人は電子。

改めて理系の勉強をもっと真面目にやっておけば良かったなと。物理や数学がどんなことに応用され、生活に、いや戦争にまで利用される危険も含んでいるとは理解していませんでした。

ある一人の人物のアイデアから、戦争時には何百万人もの人が殺害できる兵器が出来上がり、平和時にはエネルギーを造りだすものへと有効活用される。気付いていても知らないふりをするのか、先頭に立ち反対を訴えるのか、己から進んで陰の支配者となるのか。マルグレーテは、ハイゼルベルグの偽善者ぶりを見抜き、弾劾する。それはハイゼルベルグ本人も気付いていなかった真実。
ここだけでなく、そこにも、あそこにも同時に存在する可能性。
観察者がいることで、観察対象は何らかの影響を必ず受ける。
観客という観察者がいることで、あの三人にも何がしかの影響が与えられたのかもしれません。

10 . March
舞台「グッドラック・ハリウッド」に行って来ました。

映画監督ビリー・ワイルダーをモデルに描いたこの作品、主人公のボビー・ラッセルに長塚京三さん、ショービズ界の階段を上り始めた青年デニスには筒井道隆さん、ラッセル監督の助手メアリーには久世星佳さんと、軽妙な会話で展開する笑えて、そしてほろりとさせられる内容となっています。

脚本は何本も書いているけれど、ここ何年も映画会社に買い取ってもらえないでいるボビー。
彼の事務所に、三本も脚本を売った青年デニスが間違えてやって来ます。
ボビーは今の自分の境遇を嘆き、天井に縄を吊り、縊死しようとしていたところだった。デニスの登場により、ボビーは自殺を留まることに。この縄が象徴的に、暗転のときにもスポットライトが当てられています。
ボビーが、どん底の自分を忘れないようにとそのままにしているもの。

ボビーは自分の脚本を、デニスの名前で映画会社に売り込むことを提案する。デニスは快く応じるも、密かにボビーのことを慕っているメアリーには大反対されてしまいます。デニスは、憧れの対象だったボビーに会えただけで、興奮していたのだから。陰ながらボビーを支えてきたメアリーとしては、結果がどうなるのか分かっています。ボビーが傷つくだけだと。

ボビーとデニスのやり取りは、世代のギャップが反映されています。ボビーは自分の絶頂期のことを忘れられず、何かというと話のネタになってしまう。食生活にも好みが反映されていて、ボビーはコーヒーにバターたっぷりのパンが大好き、デニスはパンはいらない、コーヒーもちょっと…というヘルシー派。こんな二人だから協力しようにも、ボビーが主導しているようでいて、しっかりデニスは自分のペースで仕事をしていきます。
時代がデニスに見方しているんですねえ。そんなボビーにも見方はいます。それは、メアリー。
あの終わり方は好きです。あの台詞で締めてくれましたし!
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