忍者ブログ
海外ドラマ(CSIシリーズ、LOST、HEROES/ヒーローズ、アグリー・ベティ等)のネタバレ感想をメインとしています。
29 . April
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

08 . September
青山円形劇場にてシラノ・ド・ベルジュラックを観劇してきました。

市川右近さん演じるシラノは文武両道にたけ、青年隊や騎兵と話すときには
べらんめえ口調、ロクサアヌへの秘めたる想いを口にするときには淀みの
ない雅語。鼻を気にするあまり、自分の想いを直接伝えられず、ロクサアヌ
が恋するクリスチャンを通じて愛を語ります。
ああもう本当のこと言っちゃいなさいよ!!とル・ブレと一緒に応援したくなります。

三人のバルコニーでのやり取りが一番楽しかったです。
桂憲一さん演じるクリスチャンは好青年。
ロクサアヌを愛しますが、伝える言葉が見つからない。
シラノを利用しているはずが、何時の間にか…。
僕は馬鹿じゃない、という言葉は本物です。自分の立場に気付いた時には。
彼の想いを考えると、せつないですねえ。

安寿ミラさん演じるロクサアヌは、愛に一筋という素敵な女性。
勝気だけれど、その容姿に相まっていて愛さずにはいられないのだなあと
思います。シラノとのやり取りが好きです。途中でル・ブレが会話を遮る時には、
あまりにも集中し過ぎてしまい、誰だよ芝居の途中に大声で喋ってうるさいなあ
と思いました…。ああもう何やってるんだか。

クリスチャンもロクサアヌも、シラノの本当の想いを知るけれど、彼はそれを
ひた隠しにして本当のことを絶対に言いません。
そんなシラノの心意気に惹かれてしまいます。
PR
31 . August
「エレンディラ」観劇して来ました。
以下ネタバレ要素ありますので、ご注意ください。







休憩時間含めて合計四時間という見世物祝祭劇です。

南米の土ぼこりが感じられる舞台照明。
ただその日を暮らすしかない貧しい人々、娯楽などほとんどない。
祖母と孫娘は、祖父が残してくれた莫大な遺産によって、アマゾンの奥深くでひっそりと暮らしていました。
孫娘のエレンディラは、まるで機械のように祖母の世話を淡々とこなしています。
エレンディラの父親、祖父の二人は庭に埋められています。二人の名はアマディス。いい死に方をしていないため、教会に葬ることはできなかったのです。
ある日エレンディラは火事を起こし、祖母の屋敷は全焼してしまいました。
祖母への借金を返済するために、各地で娼婦として働く可哀想な孫娘。
「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」の始まりです。

舞台を覆う薄布は、現実との境目を一層はっきりとさせるようです。エレンディラがいるテントは薄布で覆われ、非現実の世界。テントの周囲に並ぶ男たちは、欲望に満ち溢れた俗世界そのものです。
ウリセスとエレンディラの出会いは、風に揺れる布の隙間から目が合ったその瞬間に始まったのです。
二人の逢瀬は布の向こう。言葉よりも肉体を交わすことで、その愛を確かめ合います。
一目ぼれなんて言葉、エレンディラは知らなかったかもしれません。
ウリセスにとっても、この出会いが自分の運命を変えるとは気付いていなかったでしょう。

ウリセス役の中川晃教さん、白いシャツにジーパン、白いネックレスという衣装。純真な青年を真摯に演じています。あの髪型よく似合っているなと思いました。マイケル・ナイマンの曲に合わせて歌うのは難しいだろうなあと、去年のコンサートのときに思いましたが、なかなかどうして、エレンディラへの想いが苦しいほどよく伝わってきました。二幕の最後は、あれっこれで終わり?とあっけなかったです…。
一生懸命なんだけど、不器用なところが可愛いのですよ。

エレンディラ役の美波さん、最初は祖母の言うがままになっていたのに、最後は自分の意志で未来を切り開く少女を凛として演じられていました。祖母に捨てられたくないから、あんなことにも黙って従っていたのかなと。
本当だったら両親がいて、親離れをして…というはずが、父親と母親の両方の役割を演じる祖母の強大なパワーの前には、自分の存在価値を見出せなかったというか。
ウリセスに出会ってからは、それでも借金を返済した後の未来を夢見ていたと思います。

祖母役の瑳川哲朗さん、肉襦袢を纏っての演技です。エレンディラがお腹を下から支えながら歩く姿に、笑みがもれました。祖母は若い頃娼館にいて、アマディスと出会ったのでした。アマディスは、邪魔な奴を殺して祖母と一緒になりました。
ひょっとして、祖母は娼婦をしていて幸せを手にしたから、エレンディラにもそうさせたかったのかなと勝手に想像してみます。借金も返済できるし、素敵な男性と出会えるかもしれない。エレンディラもウリセスと出会うことができたわけですし。

マイケル・ナイマンの主旋律を何度も繰り返す音楽が好きなのですが、今回も良かったです。
各幕の始まりに流れて、休憩から物語の中へと連れ戻される感じが好き。
CD出ないのかなあ。中川さんの歌入りで。
03 . August
劇団AUNの「夏の夜の夢」観劇して来ました。
サンケイビルのガーデンという場所が会場だったのですが、雨天の際には雨具持参と注意書きが。
当日の天気予報は大雨。うわー、どうなるかしら雨合羽買わないと駄目かしらと心配していたのですが、夕方頃には雨は止んでくれました。神様ありがとう~。

コの字型に配置された客席に、中央には怪しい水槽が。一番前の列には濡れないようにビニールの袋が用意されています。これって、水が飛んでくるってことですよね!?勿論おもいっきり水しぶきが飛びまくっていました(笑)残念ながら雨後で涼しくなっていたため、俳優さんたちには寒かったでようです。
侍の格好をしたボトムが「寒いでござる~」と嘆いていました。

開演までの時間に鋼太郎さんがギターを演奏していました。うわー、格好良いです!ブルースハープも素敵でした。演奏者さんの名前を失念しました。ごめんなさい。

冒頭、鋼太郎さんがシシーリアス役で登場したときに、ざわざわと会場がざわめきました。
まさか○○姿で登場なされるとは!!水槽を使った演技で、会場は爆笑です。見事に引っかかりました。
あの赤い水泳帽が忘れられません。

ライサンンダーとディミトーリアスが、ハーミアを苛めるシーンがあるのですが、演技でも水槽に顔を付けられるシーンでは心配してしまいました。靴も脱げてしまっていたし。
ライサンダーとディミトーリアスが、ヘレナを巡って喧嘩をするシーンでは、あまりの迫力に怖くなりました。すぐ近くで取っ組み合いしていると、こちらまで巻き込まれるんじゃないかと。
ヘレナとハーミアの女の友情が壊れるシーンは感情剥き出しで、女って怖いなあ…。ヘレナが悪いわけじゃないのにね。あの後で二人の仲は元に戻るのだろうか。
白い花嫁衣裳で登場した姿はとても美しかったです。

オベロンに仕える妖精のパック(笑)観客席に座っていたお客さんに魔法をかけていました。ちょっとした動作が笑えます。
こっそり水槽に隠れて、潜り聞きするオーベロン。姿が見えないなら潜らなくても(笑)
なんとかして奥さんの気持ちを取り戻したい様子が、見ていて良く伝わってきました。
奥さんのタイターニア、スキンヘッドが格好いいです。さすが女王といった貫禄。がんばれオーベロン。

劇中劇を演じる職人さんたち、ハプニングがあって階段から落下した鏡を、演技しながら片付けたりと大忙しでした。笑わせていただきました。こんなに笑ったのは久しぶりです。
ピラマスとシスビーのお芝居を演じているときに、ディミトーリアスがつぼに入ったようによく笑っていたのが印象的です。月の役も壁の役もライオンも良かったです。勿論監督さんも。前口上の台詞は長いから噛まないようにするのが大変です。シスビーも演技に入るとびしっとして、見入ってしまいました。

次は9月のじゃじゃ馬ならし。楽しみです。
01 . August
R:MIXのストラルドブルグ―魔人邂逅観劇してきました。

十年以上前に発売されたゲームのストーリーが下敷きになっているそうです。
残念ながらゲームは未体験。ルクレチアという架空の国で様々な物語が繰り広げられています。
戦乱の世における正義とは。人は喜怒哀楽の心を失っても、人と言えるのだろうか。

ガープ(勝也さん)通称(?)楯のおじさんは、寡黙で格好いいです。ただ私の席からはしゃがんだ姿勢の時に、視界から消えうせてしまって寂しかったです。セレス(倉田知美さん)があねご肌の女性で、ガープも次第に彼女を守ろうとするのが良かったです。
純真無垢な少年ホルス(小島愛さん)は神の子と呼ばれています。
彼の父親は法王ユピテル(船戸慎士さん)。
権力の頂点に立つのは法王庁で、巨大な権力を我が物にしている。
ホルス可愛い~。同じ歳の子供たちと遊んだことがないから、相手もどうしていいか分からないところとか、そのギャップが笑えます。ホルスの身を守る神衛隊たちは、どんなに痛めつけられても再び立ち上がって来ます。人としての心はもはやなく、まるでゾンビのようです。目の前にあるものを倒すという本能にのみ従っています。相手が誰だか分かっていないのに、なぜホルスだけ狙われないのか。
なるほどな~と思いました。

法王庁の支配に抵抗するテロリストたち。
リーダーのマルス(藤田信宏さん)も最初はセレスたちを快く思っていませんでしたが、次第に打ち解けていきます。ガープとはいいコンビ。なんたってガープが命を預けるぐらいですから。
ミネルヴァ(南口奈々絵さん)とジェイナス(コンタキンテさん)の運命にはせつないです。
まさかあんなことが。

薬師メディス(堀川りょうさん)紫色のスーツで登場し、なんだかスネオ君みたいだなあ~と思っていたら、案の定嫌な奴でした。悪役が上手くなければ面白くないですもの。マッド・サイエンティストです。
付け入る隙を与えちゃいけません。

明るい話ではないのですが、好きだな~。
音楽も良かったです。
14 . July
お気に召すまま観劇してきました。
ネタバレありますので、ご注意ください。








吉田鋼太郎さん演じる前侯爵、貫禄が違います。声の張りといい、突然宴を襲ったオーランドー(小栗旬さん)を受け入れる懐の深さといい。惚れ惚れします。

鈴木豊さん演じるオリヴァーは、末の弟オーランドーが人望厚く、使用人たちに慕われていることに嫉妬し、弟をいじめる日々。最初は嫌な奴だったのですが、あることをきっかけにオーランドーへの憎しみも消えうせます。これもひとえにオーランドーのおかげなのですが。
オリヴァーの頭を馬がこづくところが好きです。馬にまで馬鹿にされちゃって(苦笑)馬も人が演じているのですが、馬だなあーと。オリヴァーとシーリア(月川悠貴さん)が何気に端の方でいちゃついているんですよね。シーリアも指や手首が細くて色が白いから、オリヴァーが腰に手を回すのをみてもドキドキします。

フレデリック侯お抱えのレスラー、チャールズをみんなで担ぎ上げて運ぶ様子が笑えました。
三百キロはあるぞ~、がんばりまーす!!
田村真さんが叫んでいたのかな。

坂本メイが可愛い!!なんであんなに大人しいのでしょう。しかも絶妙なタイミングで首をかしげてみせるし。
観客の注目を一挙に集めてしまうから、俳優さんたちは演じにくくないのかしらと思います。

杉浦大介さん演じるウィリアム、結婚式のシーンで木の陰からじーっとタッチストーンとオードリーを見ている様がいじらしいです。でも最後には結婚おめでとう、という感じだったから良かったなと。
二反田雅澄さんのオードリーと山下禎啓さんのフィービーって、ブス役ですがもててます。二人とも男の人ふっているし。ギャニミードがフィービーにシルヴィアス(大石継太さん)と結婚できるなんて、こんな機会は二度とないと説得する場面には、こちらもそうだよシルヴィアスいい人じゃんと心の中で応援してしまいます。
シルヴィアスの無償の愛には泣けますね。「恋とは~」の台詞も、せつなくなります。

泣けるといえば、老召使アダム(岡田正さん)がオーランドーに付いて行きたいと懇願する場面。
アダムがオーランドー派なので、オリヴァーにクビにされてしまったのです。
最初ははりきってオーランドーの荷物まで運ぼうとするのですが、疲れ果ててしまう。
そこでオーランドーがアダムを背負って、両手には荷物。本当にいい若者です。

高橋洋さんのジェイクイズ、人間の一生を舞台に例えた場面では、それまでのドタバタが嘘のように静まり返り、ジェイクイズの一言一言に聞き入ってしまいます。最後の七幕はかなり寂しい終わり方だなと思いました。

成宮寛貴さんの演じるロザリンド、男装しているのをいいことにオーランドーをからかいます。でもオーランドーもかなりその気になっていたような…。ロザリンドが引っ張って行くんだろうなあ(笑)
勝気なところが好きです。
一瞬台詞を忘れたようですが、あれが演技なのか真実なのか分かりませんでした。うーん。蜷川さんの「ひばり」でカツラが落ちるアクシデントがあったのですが、演技のうちだったと分かったし。

「間違いの喜劇」も恋愛のどたばたを描いていたので、なんとなく既視感。
デウス・エクス・マキナの登場は「オレステス」を思い出す。またアポロかいと思ったら、ハイメンという結婚の神様でした。美少年なんですね。何事かと思いましたよ。
ブログ内検索
該当記事が見つからない場合、ブログ内検索をご利用ください。
リンク
プロフィール
HN:
カンティーナ01
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
当ブログfadaises分館は個人が作成しているものです。関係各社様とは一切関係ありませんので、ご注意ください。製作・著作者の権利を侵害する意図は全くありませんが、なんらかの指摘及び警告を受けた場合には、速やかに文章を削除いたします。

ブログの内容に関係ないトラックバックやコメントは、削除させていただく場合があります。
カウンター
アクセス解析
フリーエリア
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
Powered by NINJA BLOG  Designed by PLP
忍者ブログ / [PR]