以下の文章ではCSI:6に関するネタバレを含みます。
ご注意ください。
CSI:6 #14 しくじった男
ラスベガスの裏道。水はけが悪く、あちこちに水溜まりができている。ゴミ捨て場にはゴミが溢れ、表通りにも人通りはない。男が一人歩いてくる。壊れかけた非常用階段を上り、窓から部屋へと侵入する。
ベッドの上で眠っている男を、体重をかけて起す。何か言い分けをするその男を無視し、サイレンサー付きの銃で射殺する。一発、二発、三発、弾が男の体に沈み込む。赤い血がわき腹から頭部から広がっていく。しかし、このアパートの他の住人たちには気付かれていない。
レッドと呼ばれたその男は急いで車を出し、その場から逃げ出す。しかし、交差点で信号を無視した車に横当りされ、車を止めるはめに。
ぶつけてきた車の運転手は女性で、謝罪し警察を呼ぼうとする。しかし、この場は何とかして丸く治め逃げ出さなければならない。殺したくはないが…。
アリーは優しい子だったばかりに殺されてしまいました。
交通カメラはなく、一ヶ月に二体は死体が出る物騒な地域。運が悪かったとしか言いようがありません。
将来のために、高級バーでホステスをしていたアリー。父親は「外見の美しさはいつか衰える。だから、内面を磨け」と言い聞かせてきたそうです。だから、もしも事故を起したなら相手の連絡先は必ず聞くような子だった。
父親の無念ぶりが伝わってきます。
アリーは電話よりもメール派でした。だから、彼女の携帯に最後に残された番号は、電話番号ではないとグリッソムは睨みます。
キャサリンとウォリックは、アパートの現場へと到着しました。大家が異臭に気付いての発見。しかも、このアパートでは以前にもキャサリンとウォリックが捜査をしたことがありました。なんだかデ・ジャヴ。
犯人は銃をその場に置いていった。軍用の銃で素人の仕業ではないらしい。被害者のクレイトン・ナッシュは自己改善の十二のステップという本を読んでいたのが、これまた皮肉です。
轢き逃げの車が、廃車となって発見された。ガソリンで燃やし、廃車工場の敷地内に捨て置く。そうすれば、あとは上手く誰かが処理してくれる。しかしサラたちが証拠を見逃しません。
ローカルバスの運転手さんが、ある男を覚えていました。砂漠の中から突然現れ、下車の際にはチップを弾んでくれた。身なりは良く、いい香りがしたのだとも。
そんな砂漠のバス停でも、旅行者や日雇い労働者などの利用があるのだとか。
ニックとグレッグで周囲を調べると、四輪バイクを燃やした後が見つかりました。ここで証拠を燃やし、バスに乗って帰る。あの運転手さんが覚えていなければ、証拠にたどり着けなかったでしょう。
殺人鬼の名前はカール・クーパー。普段は幼い一人娘がいて、奥さん思いの良い夫です。
彼は元軍人で、歴史に名を残す銀行強盗でもありました。ナッシュは仲間全員を裏切り、そのためにカールは七年の刑期を務めていた。その後彼は姿を消した。裏切り者は消さなければならない。その思いが殺人へと駆り立て、罪のない女性をも巻き込んでしまったのでした。
最後は逃げ切るのかと思ったのですが。やはり家族のことを考えて自主したのかな。
「俺は何を失敗したんだ」
「殺人を犯したことだ」
グリッソムの全否定の回答が好きです。
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