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海外ドラマ(CSIシリーズ、LOST、HEROES/ヒーローズ、アグリー・ベティ等)のネタバレ感想をメインとしています。
07 . May
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05 . June
東京都現代美術館にて7月2日まで開催中の「カルティエ現代美術財団コレクション展」に行ってきました。
お目当ての作品はロン・ミュエク作「イン・ベッド」。
この美術展のポスターやチラシにデザインされている作品です。
ロン・ミュエクの作品と巡り会ったのは、三年前のシドニー現代美術館でのこと。
ふらりと立ち寄ったこの美術館で衝撃を受けました。
小部屋に展示されていたものは入場制限されていて、一度に数人しか入れないようになっていました。
「Crouching Boy with Mirror」という作品は、少年が身をかがめて鏡を覗き込んでいるのですが、本物の人間かと思って近寄って行くとそれが彫刻だと判明して驚きを受けます。
「イン・ベッド」では巨大な女性がベッドに横たわっています。
近寄ってみると、手の甲に浮き出ている染みや、肘を曲げたときにできる加齢によるしわ、白い肌の下にある静脈、赤み、触れてみたら絶対に温かいと思わせるまことに不思議な彫刻です。
材料をみると「Mixed Media」となっています。何でできてるのかなー。
ロン・ミュエクはメルボルン生まれで、現在はロンドンを拠点として活動中とのこと。
今後も見る機会があるといいなぁ。

一階の展示室、入ってすぐのところにあるライザ・ルーの「裏庭」。
これ全てビーズです。いやー、自分だったら途中で嫌になって投げ出しそうなくらいのビーズ!!
きらきらしていて、まるで夏の午後の裏庭といった感じです。可愛いい。

デイヴィッド・ハモンズの作品で、アフリカの仮面がたくさん壁から吊られているものは、夜中に下からライトアップしたらさぞかし怖いだろうなー・・・。
リチャード・アーシュワーガーの「クエスチョン・マーク/3つのピリオド」文字通りそのまま巨大な文字が、三次元化して空間に存在しています。まるで、これを見た人の心情をあらわしたよう。触って、転がしたい衝動に駆られます。

三階エスカレーター上がってすぐには、恐ろしい空間が・・・。
真っ暗な部屋に大きな目玉がゴロゴロと!!
トニー・アウスラーの「ミラー・メイズ」です。
樹脂とグラスファイバーから成る白いボールに、プロジェクションで目玉とアマゾンのヤノマミ族の若者が描いた動物の絵が重なりあっていたりします。そしてスピーカーからは何やら謎の言葉や音楽が。
自分一人でこの部屋に入っていくのは正直怖いです。なにやらただならぬ気配を感じてしまって。
暫くしたら、他のお客さんの気配がしたので一安心しました。

次は見た瞬間吹きだして笑ってしまいそうになったデニス・オッペンハイムの「テーブル・ピース」。
だだっ広い部屋に、巨大なテーブルと両端には人形が腰掛けています。
マイクを使ってなんだか分からない言葉で、延々と議論しているようです。
この音量がけっこう大きいものだから、監視係さんは大変だろうな・・・。

次の部屋、アラン・セシャスの「大きな頭」を見て、頭でっかちな人間とはまさしくこれだ!!と思いましたよ。

アンドリア・ヴァレジョンの「赤むけの白タイル」、白いタイルがひび割れた下には真っ赤な肉と血が滴っています。腐敗臭がして、蝿が飛び回っていそうな迫力です。生きてる部屋って感じ。映画の「シャイニング」を思い出しました。ホラーだねぇ。

地下二階にある、ジェームズ・コールマンのボクシング映像を使用した作品は、かなりこたえます。
展示室に入ろうとすると監視係さんが、足元をライトで照らしてくれます。
室内は暗く、重低音が響き、ボクシングの映像が細切れにスクリーンに映し出されています。
自分が試合中の選手になったような気分になります。
重低音は心臓の鼓動、殴られた衝撃により狭まる視界、聞こえてくる言葉は心のつぶやき「早く終わってくれ・・ゴングが鳴ってくれれば・・ロープ・・・」と。

川内倫子さんの写真をスクリーンに映し出したものは、最初見ていて田舎の日常風景がのんびり流れているだけかと思っていました。そしたら祖父らしき人が入院して・・・という流れになって、結構しんみりとしてしまいました。たくさんの人がお葬式には集まって、故人の人柄が偲ばれるようでした。真っ赤な彼岸花が印象的。

サラ・ジー「立ち上がるものは全て収斂する」は地下二階から一階まで伸びている巨大で繊細なオブジェ。
スポンジやはしご、小さい植木など小さくて可愛い日常生活用品から出来上がっています。
地震があったら近くにいるのは怖いかも。

パナマレンコ「パナマ、スピッツベルゲン、ノヴァ・ゼンブラヤ」外に展示されてるのですが、ちゃんと監視係りさんがいました。この日は暑かったから、大変だろうに(泣)
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21 . May

国立科学博物館で6月18日まで開催中の"世界遺産ナスカ展"に行ってきました。
上野駅公園口改札でチケットを販売しているので、購入してから向かいました。
本館が工事中で外観はよく見えず。小学校の団体見学とかでよく行っていたので、なんとなく寂しい感じです。
チケット売り場には行列が出来ていました。
上の写真は、青いカーネーション。母の日特集で飾られていました。
青い品種を作るのって大変だそうで。"Blue Rose"が"不可能"を意味するぐらい。ああ"ツイン・ピークス"懐かしいなぁ。

会場内は人人人!!
家族連れも多かったです。カップルもねー。
ナスカの人々の日常生活における道具類のデザイン、イラストが可愛いのです。
描かれた人物は三頭身で線が太く、色彩も赤や黄色、茶色といった土っぽい感じなので、愛嬌があるんです。青や緑といった色はあまり使用されていません。

外科手術跡のある頭蓋骨や、黒目の残ったままのこどものミイラなど、他にお客さんがいなかったら見ていて怖いものもあります。そのガラスケースの前は、人だかりが途切れてました。
女性のミイラで、両手で顔を覆い苦悶の表情を浮かべ、足の指は痛みに耐えているかのようにぎゅっと力が入っているものがありました。頭蓋骨には切開した跡があります。どんな目的でミイラになったのかは不明のようですが、来世での再生を望むためのミイラ化ではないように感じられました。それこそ"呪怨"といった雰囲気。

儀礼目的で使用された敵の首級(トロフィー)、ようは生首のミイラなのですが、それが赤い布のようなものが被せられていてまるで"パイレーツ・オブ・カリビアン"のポスターなどに使用されている髑髏そっくり。
一緒に行った友達が"なんだかやたらと目が合う(泣)"と怯えてました・・。
夜に骸骨の夢でも見そうだねー、なんて言ってたのに全くそんなことなかったです・・。
でも首級と豊穣のイメージが一緒に扱われているのは不思議な感じがしました。
死から生へと循環していくからだそうで。メキシコの骸骨のお祭りもなんだか、明るいものね。

最後にナスカの地上絵を巨大スクリーンで見られるのですが、地上絵が意外に薄いというかはっきりしてないので前の方で見た方が良いかもしれません。ただ全編CGなので、なんだか乗り物に酔った気分になります。

チケットで常設展(新館)も見られます。
こちらも骨をたくさん見ました。こうもりの標本を出してきてもらったり。面白かったです。
13 . May
東京芸術大学美術館で5月28日まで開催中の"エルンスト・バルラハ"展に行ってきました。
同展のチケットで芸大コレクション展"大正・昭和前期の美術"も見られます。

チラシの作りが変わっていて、A4版たて書きを二枚繋ぎ合わせたものになってます。

美術館の三階がバルラハ展、地下二階が芸大コレクション展となっています。
入り口で三階から観賞するようお薦めされるので、エレベーターに乗って移動です。

バルラハ展では作品リストが見当たりませんでした。作成していないのかしら。
英語とドイツ語で書かれた、各章立てごとの解説書はありました。
こちらの邦訳は展覧会場で読むことができるのですが・・。

第1、2章では絵画を観ることができます。
繊細な筆遣いと、セピア色の落ち着いた色彩。
次第に絵画よりも彫刻への道を選ぶようになってゆく過程。

転機は第4章"ロシア旅行とベルリンでの芸術家としての成功"

ロシアといっても現在のウクライナに当たるところを、兄のニコラウスと約二ヶ月に渡って旅をしたのです。
その時の様々な経験が後の彼の作品に多大な影響を及ぼす事に。
物乞いをする女性の木彫り像があるのですが、彼女は頭からすっぽりと布をかぶり顔は全く見えないため、その表情を窺い知ることはできません。しかし、伸ばした手からその意思を感じとることができます。
今の日本ではほとんど物乞いをする人を見る機会はありませんが、海外に旅行するとその機会があります。
じっとうずくまったままで、掌を上に向けて何かを求める人。
異国の地で見かけた、あの人たちが目の前にいたのです。
バルラハにとっても、同じように衝撃的だったようです。

第5章"フィレンツェでの修行時代"

ここでバルラハは座禅や、武士道に影響を受けます。着物を身にまとった剣士の彫刻が数点見られます。
勢い良く斬り付けるその瞬間が、かたどられています。カトゥーン・ネットワークで放送しているアニメ「サムライ・ジャック」を思い出しましたよ。

第6、7章は戦争の時代。
宗教的なものや、反戦的な作品が多くなってきます。
版画も良かったのだけれど、残念ながらポストカードにはなっていませんでした。
戦死した兵士の慰霊象、実物が見たいなと思います。
24 . April
4月23日(日)まで東京都写真美術館で「わたくしのいる場所 新進作家展 vol.4 ゼロ年代の写真論」展が開催されてました。恵比寿ガーデンシネマで上映している「メルキアデス・エストラーダの三度の埋葬」を観に行く予定で時間を調べたら、夕方と夜の二回上映のみ。映画の前に美術館にも行こうと思い立ったのでした。

三階の展示テーマは「私のなかの私」
ベルギーの写真家ジャン=ポール・ブロヘスの作品は、日常における家族をテーマとしたもの。
こどもや犬が被写体で、農家の穏やかな生活時間が切り取られていて、みていてほんわかします。

二階の展示テーマは「社会のなかの私」
オランダの写真家ジャクリーヌ・ハシンクの作品は、ネットスケープ社で働く社員が普段使用している様々なマグカップ。会社のロゴ入りのものや、マイクロソフトのロゴ入りのもの、日本の湯のみ茶碗なんかもあり、見ていて楽しかったです。コーヒーの染みがそのままついていたりして。自分の職場でも各自マイカップがあるので、見比べてみたりして。

フランスの写真家ジャクリーヌ・ハシンクの作品は「身体と衣装」をテーマにしたもの。
自分の体に壁紙と同じ模様を描いてみたりと、見ていて不思議な感覚が起きてくる感じ。

地下一階の映像展示室のテーマは「日常への冒険」

みうらじゅんの作品を見て大笑いしている女の子がいましたよ・・。
いとうせいこうとのトークショ「ザ・スライドショー」の映像が流れていたのですが、自分は一人で見ていたので笑いを押さえるのに必死でした。あんまりこらえすぎて「ぐっ」とか変な声が出てしまい、恥ずかしかった(汗)。
写真パネルの秀作ぞろいで、噴出さないようにこらえるのに必死。タイトルと写真が見事なコラボレーションで(笑)
16 . April
東京国立近代美術館で5月21日まで開催中の「藤田嗣治展」に行ってきました。

平日の午後に行ったのですが、絵を観に行ったんだか、人の後頭部を見に行ったんだか、分からないほど混雑してましたよ(泣)。数日前まで雨が降ったり、風が強かったりして、久しぶりに安定した天気となった一日だったとはいえ。そういえば、お客さんの年齢層は結構高めでしたね。友人は美術館へ向かう道すがら、「若い人も見に来るのねぇ」というご婦人方の会話を耳にしたとか。音声ガイドを借りても、この状況ではゆっくり立ち止まって観る余裕は無いです。

こんなに混雑している美術展は本当に久しぶりです。
なので、まず友人に「先に外に出てるかもしれないけど、ゆっくり観ててくれていいからね」と御断りをしておきました。案の定私が先に出てきたのですが、他にも同じような人たちがいました。二人連れで来ていて、どちらかが先に待っている人たちが。そのつもりはなくても、相手を見失い、はぐれてしまう可能性が高いので、これから行かれる方はご注意を。

前半の「エコールド・パリ時代」、「裸婦の世界」が、観賞者が立ち止まるポイントが多かったように見受けられました。
「展覧会の四人の娘」は第一期の4月16日までの展示だったようで・・。
「死に対する生命の勝利」はシュールレアリスムっぽい感じがするなと。
中南米を旅行したあとの画風は色彩が全く違って、土と太陽の匂い、人の汗や熱気のようなものが絵から伝わってきます。フランスとは街や空の色が異なるのが、ここまで影響を与えるのかと。
戦争画は雰囲気が重く、暗い茶色や赤色が多用され、死と絶望が絵の中に見えてきます。

それが再びフランスへ戻ってくると、がらりと変わります。
「動物の宴」が気に入りポストカードを購入したほどなのですが、友人は「こわい~」とのこと。
人によって感じ方は違うのねぇとしみじみ思いました。
チラシやポスターに使用されている「カフェにて」もこの年代に作成されたものです。

宗教画をじっくり観られたので、自分的には満足できました。
黙示録は見ごたえがあります。十字架が可愛かった・・。

グッズ売り場も人だかりが凄いです。
ポストカードは二ヶ所に分かれてくれると嬉しいのですが・・。または見本のところに番号を振っておいて、レジのところで番号を言うと変えるとか。レジで精算しようとする人はそんなにいなかったので、ふとそんな風に思ってしまいました。

常設展はほどよい感じで、観賞できました。桜や筍など季節ものの展示がされてます。
桜の絵は本当に綺麗だったなぁ。近代美術館近くのお堀の桜は、すでに花が散ってしまい葉桜になってましたし。

この日は美術館をはしご。国立近代美術館の工芸館まで足をのばしました。
「花より工芸」ということで新所蔵作品を中心にした展覧会です。
ハンス・ベルメールの写真が数点と、吉田良、四谷シモンの人形が観られます。
人形に関しては、解説カードが無料配布されています。ありがたく頂戴いたしました。
陶器や磁器などが所蔵数が多いです。人間国宝巨匠コーナーもありました。

そのあとで北の丸公園を抜けて武道館方面へ抜けました。
「そういえば入学式、卒業式は武道館だったねぇ。桜が咲いていたね。」などと話をしながら。
スタバでお茶をしてからサヨナラしました。
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